野蛮なやつら/SAVAGES-ノーカット版- [DVD]

監督 : オリバー・ストーン 

出演 : テイラー・キッチュ  アーロン・ジョンソン  ブレイク・ライヴリー  ジョン・トラヴォルタ  ベニチオ・デル・トロ  サルマ・ハエック 

• ジェネオン・ユニバーサル

感想・レビュー・書評

[daiyuuki24さんの感想 · 2023年1月25日]

大麻栽培ビジネスの成功で優雅な生活を送っていたチョン（テイラー・キッチュ）とベン（アーロン・テイラー・ジョンソン）とO（ブレイク・ライブリー）。3人は不思議な三角関係のまま愛欲の日々を過ごしていた。そんなある日、メキシコの巨大麻薬カルテルから電動ノコギリで裏切り者を処刑する動画が送られてきた。組織が強引な提携を進めるために圧力をかけてきたのだった。身の危険を感じた3人は国外逃亡を企てるが、Oが組織に誘拐され人質に。彼女を救う為にチョンとベンはある計画を立てる。一方、悪徳警官のデニス（ジョン・トラボルタ）は両者と密約を交わし、事態は混沌とした状況に。悪党ども3組が入り乱れる中、2人は人質を奪還することが出来るのか？そして、最後には驚くべき結末が待っていた！
オリバー・ストーンが挑戦したクライムサスペンス映画。
奇妙なバランスの三角関係の友情と愛が、メキシコの麻薬組織と提携すべきかをきっかけに崩壊していく展開を、渇いたタッチの過激なバイオレンスと欲望や裏切りが渦巻く駆け引きが満載で、傑作クライムサスペンス映画に仕上がっています。
アーロン・ジョンソンやテイラー・キッチュやトラボルタの演技合戦も見応えあります。

[hhhtmcnerdさんの感想 · 2013年12月23日]

よく出来てるね。さすがオリバーストーンと云った所か…人も死ぬし、殺伐とした映画になりそうな感じなんだけど割と頭脳戦でもあって…最後にヒネリが効いてます。
けどこの映画が本当に言いたいのは麻薬とか駆け引きとか暴力とじゃなくて、「大事な人」との関係って人それぞれに違う形をしていて複雑で、何処か寂しいんだ…ってことかな…結構難しいメッセージだな。長い映画だけどラストまで速く感じたな、いい映画だって事だな

[勝沼 悠さんの感想 · 2015年11月30日]

　若くして麻薬で成功を収めたアメリカ人二人。メキシコの組織からの誘いを断った為に恋人が誘拐された二人は逆襲に転じる。

　オリバー・ストーンがこんな娯楽よりな作品を撮るのか～。といってもやはりただのアクション映画ではない。
　アフガンに傭兵に行った若者が軍事技術と大麻栽培のノウハウを得て成功というのがウケるし、それと昔っからあるメキシコの麻薬組織がぶつかるというのもいい。お互いを野蛮な奴だって見てる。軽蔑する相手のやり口をそっくりまねちゃう当たりも考えさせられる。
　そんな中分かり合いを見せるかのような女達。ラストのオチはしぶとい中年が強いのは世界共通ってことですかね。

著者プロフィール

1946年生まれ。アメリカの映画監督、脚本化、映画プロデューサー。『プラトーン』、『7月4日に生まれて』でアカデミー賞監督賞を二度受賞。著書『オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史』はベストセラー。

「2020年 『もうひとつの日米戦後史』 で使われていた紹介文から引用しています。」