キリン (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 10
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感想・レビュー・書評

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  • 数年ぶりに2回目読み終わり

    なんで麒麟があんなにもずっと家族を好きでいられるのか
    厚子がなんでそこまでして優秀な子を産みたいのか
    鳥居の考え方も、
    2回読んでも理解できませんでした

    もっと、周りの子たちの背景とか
    どういう風に過ごしてきたかを知りたいなとか
    細かく気になるところはたくさんあるけど
    やっぱり先が読みたくなる、ページ捲る手が止まらなくて
    好きだなあと思う本です

  • 登場人物がなぜそう考えるのかという描写が薄く感じた。
    虐待を受けても親を愛する子供はよく聞くが、5歳の頃から12年もあっていない母親や兄にそこまで無償の愛を捧げるのもよくわからないし、母親の同僚の教育ママの狂気もちょっと理解できない。
    が、「え?そういう展開になるの?」「どうなるの?」というワクワク感があり、一気に読んだ。
    登場人物だれひとりにも感情移入はできなかったが、面白かった。

  • ストーリーは切ない。バイオテクノロジーが今後発展していけば、親と子供、兄弟の繋がり・あり方にも影響がでてくるのだろうか。でてくるような気はするが、その先にあるのはユートピアなのか、ディストピアなのか。でもその人の人生の豊かさっていうのは、どれだけ大事な人とともに同じ時間を過ごせたかってことだと思うんですよね。どんな境遇だろうと。だから個人的には、遺伝子が全てじゃないと結論付けてます。

  • 母親、厚子の自分の子供にかける想いが異常なほどに強くて最初読みながら戸惑ってしまった。

    しかし、現実にこれは誰にでもある事で、実際自分もそういう気持ちで育てられていたのかも!?
    と感じる瞬間があった。

    優秀な人と優秀じゃない人との、残酷なまでの扱いの差を浮き彫りにしていて、麒麟の気持ちを考えると序盤、読み進めるのがとても辛かった。

    優れたDNAを持って生まれても、優れたDNAを持って生まれなくても、1人1人大切な人間であり、大切な時間を過ごして生きている。

    どんな相手であっても、リスペクトすることが大切だと感じた。

    最後まで、麒麟の優しさや思いやりの心が、とても好きだった。

    自分に子供が生まれたら、どんな風に関わっていけばいいんだろうな、と考えさせられた。

  • 好き

  • この作家さんが特に中高生の中で凄く人気の作家さんと聞いて読んでみました。

    初めてこの作家さんの本を読んだのですが、凄く面白くてすぐ読み終わりました。

    家族について考えさせられる本でした。

    最後になるにつれてどんどん明らかになっていってびっくりする所が沢山あって飽きませんでした。

    この作家さんの他の本も見てみたいと思います。

  • ★3 精子バンクで生まれた兄弟の宿命を描いた話。やっぱり山田悠介作品と相性が良いのかサクサク読める。天才を生みたいが為にノーベル受賞者や数学者などの天才の精子がオークションで高値で売り落とされる…結構カオスな世界。そんな世界で天才至上主義な女性が生んだ(産んだ)悲劇。最低なお母さんとお兄ちゃんを慕う主人公麒麟が悲しくなるほど良い子で良い子で…報われてほしいと願わずにはいられない。終盤の展開はビックリした!まさに「失敗作」の復讐劇。確かに切ない話だったけど、泣けるというより考えさせられるラストだったかな。

  • 山田さんの切ない系にしては、あんまりだった。
    設定が私に合わなかっただけ。

  • ちょっと良い所が見え隠れしなくもなくなってきたように思えるけど、何か意味がありそうでそこは何もないとか言う伏線ぽい物があったり、かなり勿体ない感じ。
    まあ、そこは期待するだけ無駄だと言う事は今までを読んでよく分かってるつもりなのですけど、ちょっと良くなってきた分その辺が気になるとかそんな感じかと。
    まあ、油断はできませんが。

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著者プロフィール

大東文化大学文学部日本文学科講師。1984年大阪府生まれ。専門は環境文学。著書に『反復のレトリック―梨木香歩と石牟礼道子と』(水声社、2018)、論文に「「声音」を読む―石牟礼道子『水はみどろの宮』とその周辺」(『石牟礼道子を読む2―世界と文学を問う』東京大学東アジア藝文書院、2022)など。

「2023年 『石牟礼道子と〈古典〉の水脈』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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