自殺島 1 (ジェッツコミックス) [Kindle]

著者 :
  • 白泉社
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感想 : 10
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感想・レビュー・書評

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  • 極限状態というか、原始的な時代の人間の行動を描くのがうまい作者。創世のタイガを先に読んでいたが、こちらはこちらで面白い。

  •  Unlimitedにてタダ読み(5巻まで)( ´ ▽ ` )ノ

     自殺未遂を繰り返す若者たちに手を焼いた政府が彼らをまとめて無人島へ島流ししちゃう、っていう話。
     すぐそこで死んじゃう者も多いが、大半は懸命にサバイバル生活を始める。
     主人公の青年セイも死にものぐるいで頑張るうちに生に執着する己を再発見。

     乱暴で極端な設定ながら、主筋は王道のサバイバルもの。
     漁猟や可食植物の採取等々、実用的(?)なノウハウが多数紹介され面白い。
     鼻が異様に目立つ独特なキャラ画は個性的でいいんだけど、髪モジャモジャになってくると誰が誰だか見分けがつかなくなっちゃうな(>_<)
    (以下続刊)
    2022/12/06
    #3728

  • 印象的だった点

    ・私たちは何も強制できない 助け合ってるだけ いやなら出ていく
    ・法律などないのだから、人を殺してもいい
     こうするならこうする

    彼は変わらないよ
    彼がこうしたいなら、止められない

    彼をおいておけば、みんなが死ぬ
    殺すしかない

    助けに行く? さらに犠牲を増やすだけ、助けに行けない
    多数決では弾かれる少数派

    戦わなければ殺される


    みんな前を向くようになった、私だけは前を向けない。




    本作の一番のメッセージ
    生きる意味がどうとかじゃなくて、
    毎日ご飯食べれて布団で寝てられたらいいじゃないか
    幸せじゃないか
    生きてるだけで幸せだろ?


    については、昔2ちゃんねるか何かでみた
    何のために生きるとかじゃないんだよ、死ぬまで生きるんだよ、生物ならな

    っていうのがすごく印象に残っていて、そこに発見はなかった。


    一番の印象はやっぱり、

    強制はできない、いやなら取引できない

    というスタイル

    社会にはいろんな規範があり、
    家族、会社、地域、いろんなコミュニティがあって、
    法律もある

    コミュニティにいる限り、そこの規範に従わねばならない。

    村にいる限りそこの規範に従わねばならない。

    でも、この村にいることは強制じゃない。
    出ていくこともできる。
    死ぬことも洗濯するのも自由。


    強制はできない。
    色んな規範に強制されているけど、
    自由なんだって

    今生きている場所も、思っているより自由なのではないか?
    別に片付けなくてもいいし、車で移動しなくてもいいし、

    ぶつぶつ交換でいいのではないか。


    前読んだ本も 自分の課題と他人の課題は切り分けろと
    私が何をするのも自由だし、
    それに対してどう思われてどうされるかはその人次第だし

    みんな自由だ、
    強制することはできない。


    あなたにもそう接していく
    それだけ。

    なにも縛るものはない。
    自分が自由に決断し、行動していく。

    みんな、自分の意志で自由に生きる。


    ーーーーーーーーーーーーーーーーー
    そして、
    今日はいい天気で幸せだ

    魚がよく採れて幸せだ

    今日も健康で、大事な人と一緒に入れて幸せだ

    お布団で寝られて幸せだ


    こういう幸せを感じていけるスキルを
    さらにつけていきたい。

    ーーーー
    くちだけじゃなくて、
    行動できる者だけが生き残れる


    ----------
    印象にのこったほかの人のレビュー
    社会とは何かを教えてくれる
    武力はなぜ存在するか?





    武力、占守
    あっちが始めたことだ、こっちが始めた事だ。
    攻め入ればこちらも同じ、戦争だ

    自殺しようとしてたはずなのに、いつの間にか前を向いて生にこだわってる
    やはり環境が変われば
    そして一番は仲間の存在じゃないか
    この中でもほとんどの人が馴染み仲間になっているのが不思議。
    全部が生きるための動きだから、もうほぼ間違いなく同じ報告を向くことになるからなのかな。
    いや、生存バイアスなのか、馴染めなかった人は自ら死んでいってる、カイみたいなのは排除される。
    そんなのも含めて、生き残れたってことなのかな。

    拾い上げようとしてたようにも見えるけど、別に拾い上げる義務はない。
    働かないものは食べるな。

    そういうものだよね

    みんな前を向いてるって言うけど、前を見れた人が生き残ってるんだよね。

    この社会も、社会全体がそうなんだろうな。

  • 自殺を繰り返す人を何度も救うのは金が掛かるので、無人島に島送りにしようって言う、乱暴な世界の話。

    ただ鬱病とかもそうだけど、環境を変えることが一番の処方箋なわけで、作中、登場人物たちが何度も口にする死のうとしてたのに変だなみたい発言の方が不自然ではある。
    実際に登場人物の中で生き残っている人は、一般的な人と同じように生に執着し始めている。
    また、主人公が抱える意志薄弱的なものは、現代においてコモディティ化してしまい、共感できるからこそ、何がそこまで苦しいのか理解できない状態になってしまっているように感じる。

  • 自殺者を捨てた島で生きる人間の話。


    この手の話は大嫌いだ。作者が生を大切にしている事実を、そのまま表現するような稚拙な物語が。。


    死にたいと思うことが何か特別なことなのか。生きたいと思うことが何か特別なことなのか。何かがあるかのように生死を描くのをやめてほしい。誰かが思い切り生きた物語を描け。その物語から何を感じるのかは読者が決めるから。


    ごみ以外の何者でもない。大嫌い。

  • ホーリランドより著者著者しない

  • とても面白かった。やっぱりすごい漫画はちゃんとすごいし面白い。

    アイアムアヒーローを読んだ後だったので、「あれ?また社会の底辺にいた主人公が特殊な環境で特技を活かしてモテるパターンの、ハーレムラブコメにこの漫画がすごい成分をまぶしたみたいな漫画か?」と思ったけど、結構ちがった。

    でも男が読んでて気持ちのいい漫画だなー、って思ったのはアイアムアヒーローと同じだった。

    登場人物がほぼ全員自殺未遂者なので、序盤はぜんぜん感情移入できなかったけど、だんだんみんなまともになっていくにつれ、普通に楽しめるようになりました。

    自殺までした人たちがけっこうよくある説得や慰めでどんどん心を回復していって、こいつら素直で可愛いやっちゃなって思った。

    顔がみんな同じに見える。みんな髪が伸びてきてることもあって、もう全員見分けがつかない。

  • Kindle期間限定無料版にて。
    3巻まで無料。
    感想はまとめて3巻で。

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著者プロフィール

東京都出身。代表作に『ホーリーランド』『自殺島』『デストロイ アンド レボリューション』など。

「2023年 『創世のタイガ(11)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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