あなたはご本人様でいらっしゃいますか~動的平衡の中で考える 未来授業~明日の日本人たちへ~ [Kindle]

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  • GignoSystem Japan
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感想・レビュー・書評

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  • おもしろかった。人は絶えず移り変わってるなどな。ダン・シモンズのSF小説のFAXノードによる移動を思い出し、その移動原理の嫌悪感が薄れた。

  • 面白い視点だった。
    自分が自分であると証明することが生物学的に如何に難しいことなのか。考えれば考えるほど自分というのは何だろうという沼にずるずる引き込まれるきがする。見てみたいでも見られないみたいな。
    仏教でいう空と縁起なんだなとおもった。自分の細胞はなんの役目をする細胞になるのかが決まっていない。周囲との関係性で決定されていく。これって人間関係と同じではないか。社会におけるわたしも他者との関係性において決定されていく。細胞がどう育つか決定するのが周囲であれば、自分という人間もこうありたいという人たちの中にいたらそっちに寄っていくのではなかろうかとふと思った。

  • 生物学から見た個人の定義を、学生との議論形式で軽快に語ってくれます。
    その上で小難しい話をするというよりは、根本的には気楽に生きていこうぜというようなメッセージを感じました。

  • とてもとても軽い内容量だった。気軽に読める。

    秩序あるものは必ず無秩序の方向に動く。
    これがエントロピー増大の法則。宇宙の大原則。
    形あるものは崩れる。光っているものは錆びる。
    このあたりの語り方が素敵だなと思った。

    形あるものは壊れる。
    集まっているものはバラバラになる。
    生きているものは死ぬ。
    社会も、この大原則に収束するのではないかと。
    そんなことにまで思いを馳せた。

  • 確かに僕たちは種を超えた関係性というのもを経験していない。

  • 「動的平衡」の福岡さんの公演か、何かを活字化した本。もちろん、面白いが公演だけに深さがたりない。

  • 物事は耐えず移り変わって変化して行く。
    人も細胞が絶え間なく消滅と再生を繰り返す。
    よって厳密には数年まえのAと現在のAは全く同じとは絶対にならない。
    自分が自分でありたいという意思くらいしか、自己を同一であると立証するものはない。
    よって自己同一性は本質ではない

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著者プロフィール

福岡伸一 (ふくおか・しんいち)
生物学者。1959年東京生まれ。京都大学卒。米国ハーバード大学医学部博士研究員、京都大学助教授などを経て、青山学院大学教授。2013年4月よりロックフェラー大学客員教授としてNYに赴任。サントリー学芸賞を受賞し、ベストセラーとなった『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)、『動的平衡』(木楽舎)ほか、「生命とは何か」をわかりやすく解説した著書多数。ほかに『できそこないの男たち』(光文社新書)、『生命と食』(岩波ブックレット)、『フェルメール 光の王国』(木楽舎)、『せいめいのはなし』(新潮社)、『ルリボシカミキリの青 福岡ハカセができるまで』(文藝春秋)、『福岡ハカセの本棚』(メディアファクトリー)、『生命の逆襲』(朝日新聞出版)など。

「2019年 『フェルメール 隠された次元』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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