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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (257ページ)
感想・レビュー・書評
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1963年(昭和38年)の本。
第一章 明治初期
第二章 明治中期
第三章 明治末期
と時代で明治を3つに区切り、第一章で江戸末期の戯作から、啓蒙運動、政治小説や翻訳モノ(坪内逍遥の小説神髄以前)を纏める。
第二章では、逍遥・二葉亭に始まり紅葉露伴が活躍した明治20年代、30年代の硯友社や樋口一葉、「文学界」誌上で活躍した作家を扱う。
第三章では自然主義一派の活躍と、反自然派(余裕派、耽美派)について纏める。
今読むと、中村光夫の作家評といった印象。
第一章の明治初期が明治文化史の教科書みたいで、小説にとどまらず演劇改良運動の流れなどコンパクトに纏まってて面白かった。
時代毎にメジャーな作家の作品名が出てくるので、その年代毎の時代の空気感と作家の作風が横串で眺められたのが興味深い。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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