不格好経営 (日本経済新聞出版) [Kindle]

著者 :
  • 日経BP
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感想・レビュー・書評

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  • 2014年、1冊目はこの本にしようと決めていた。
    理由は、南場さんの振る舞いや発言に触れる機会があり、南場さんておもしろい人だと感じていたから。

    DeNAってソーシャルゲームで情弱者をうまく釣って儲けている会社でしょ?って思っていた。そう思っている人がまわりにも多い。
    本書を読むときっと変わる。
    良い企業を目指しているとわかる、南場さんのチャーミングさに惚れるwww

    起業や新規事業で悩んでいる人が大切なことは何かを考えるキッカケを与えてくれる。

    例えば、次のようなくだりがある。
    ・はじめからデキるスーパースターばかりに頼るのではない
    ・管理部門が1円単位で苦労して節約していることを知るとシステム担当は開発にかかる数千万円の重みを痛感する
    ・ユーザーに集中するという基本に戻らせてくれ
    ・新しい技術は、新しい遊び方、新しい事業を生む。すると新しい課題が発生し、事業者は軌道修正を求められる。この循環はワンショットではなく、イノベーションがある限る続いていく。
    ・本当に重要な情報は、当事者となって初めて手に入る

    よいキッカケをもらった。しかし答えではない。
    答えは自分の足と頭と心で掴むもの。
    本書はその一歩を踏み出す勇気をあたえてくれるだろう。

  • 南場さんというのはとても誠実な人なのだなという印象を受けた。それは共同創業者の方々との関係や、あとがきで語られるリクルート信國さんとのエピソードなどからそれが感じられた。
    一方、「不格好経営」というタイトルについてだが、たしかに不格好とも感じられるような泥臭い期間を経て今のDeNAがあることはわかったが、とても他のベンチャーの社長と同列には語れない部分がある。それはやはり大手外資コンサル出身の経営者であるというところだろう。
    あるトラブルでどうにもならなくなった時にポケットマネーで1000万出してみたり、ソニーとのやり取りに不満があった際に出井さんに直接連絡をとってみようとするあたり、そんなのはあなたしかできないよ、と思ってしまった。
    DeNAという会社はとても面白い会社で、南場さんをはじめとする経営陣が培ってきたDeNAスピリットも非常に好感が持てるものだが、外資コンサル出身という部分からくるハイクラス感がどうにも惜しく感じた。
    とはいえ面白い本でした。

  • マッキンゼーでコンサルタントとして名をはせた南場智子さんが、DeNAを立ち上げてから現在(2013年)にいたるまでの経緯をまとめた本になります。

    DeNAの経営史が多く、南場さんの哲学的な部分は最期の方に少し書かれています。

    今、勢いをもって凄いスピードで発展している会社の起業から現在に至るまでのストーリーは読み物として面白かったです。
    今は会社が大きくなっている最中であり、立ち上げ時の苦労を知っている人が舵取りをしており、今後も発展を続けると思います。
    真価が問われるのはこれからですね。

  • こんにちは。

    鈴木七緒です。

    会社を立ち上げるとは
    なんたるかを学べる1冊。

    きれいに表面化するものだけではない
    生々しい裏側を包み隠さず
    知ることができます。

    とても読みやすい文章なので
    ライトに進んでしまいがちですが、

    「同じことができるか」

    という視点でとらえると
    とても内容の濃い一冊。

    具体的な一歩を掴む方に
    おすすめです。

  • 社長が、一気にしゃべっているような臨場感とスピード感を感じることができる一冊。起業のイメージからは全く想像できない泥臭く人間味にあふれたドラマを見ているようだった。会社って、人なんだなと思った。人を魅了するのも、リーダーの大事な資質なのだなと実感。

  • DeNAを立ち上げた南場さんが大事にされていることが書かれた一冊です。
    南場さんがチームで仕事をしていることはチームビルディングの賜物です。
    私、半澤洋も経営者としても人としても学ぶことが多いです。
    「失敗の連続が無駄になることは一つもない」とあります。
    これは「ずんだらぼ」「日本酒作り」や「ふるさとグルメてらす」のイベント事業をやる時に仲間と常に心掛けていることです。失敗があったからこそ今の自分、今の事業の成功があります。失敗から学び、失敗をバネに頑張ろうと思えるのです。
    私も南場さんのように社員、仲間を大事にし続ける経営者であり、チームを作っていきます。

  • ①本のタイトル、著者
    「不格好経営 チームDeNAの挑戦」、南場智子さん(DeNA創業者・マッキンゼー出身)

    ②その本とはいつ頃どのように出会いましたか?
    新卒入社の経営コンサル会社で約15年目あたり(30代後半)、社内エースの先輩に薦められて。
    (「コンサルタントは絶対読むべし!大いに反省すべし!」との推薦)

    ③どんなことが書かれている本ですか?(ジャンルなど)
    南波社長のコンサル時代の挫折・失敗談、ベンチャー起業立ち上げや夫のガン闘病記などの波乱万丈のストーリー

    「言うのとやるのでは大違い。コンサルタントは高い確率で失敗しますよ。」
    「自分より優秀な人を連れてくる」(ベンチャーの採用方針)

    ④出会ってどんな変化や影響がありましたか?
    ・コンサル時代のプロジェクトでスランプ時期もあったが、なんとか乗り越えられた。
    ・起業やベンチャー経営により興味を持った。
     →実際に起業・独立の道へ
    ・【経営】は(かっこいいもの・ロジックだけでなく)非常に泥臭く、失敗だらけだと認識の大転換。

  • 本として面白い。とても今更読んだ感じがするけど、もっとはゆく読んどけばよかった。
    コンサルってそんないいもんじゃないよって感じと創業の熱い青春感がなかなか他では読めない。

  • DeNA創業者の目線から経営について書かれたエッセイ寄りのビジネス書。

    冒頭に

    > 本書は一字一句自分で綴ったものだ。

    とあるように、本書に書かれたすべての話題と人との関わりが著者の体験から引き出されたものだということが文章からありありと伝わる。経営者のエッセイとして読む人に活力を与える類の本だと感じた。

  • もちろんビジネスの勉強になるのだけど、何より読み物として最高におもしろかった。読んだら必ず南場さんの大ファンになる。南場さんもサイバー藤田さんもすばらしい文才をお持ち。

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