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感想・レビュー・書評
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実践むけの会議手法を説明した本。
後半は会議をするときに
用意する備品について説明している。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
実践的という意味では、よい本かもしれないが、平均以上のビジネスパーソンならこの程度の内容は、当然、知っていると思うのだが。なので、自分が平均以下だと思う社会人や学生にお勧めしたい。決して悪い本ではない。
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今、会議の進め方について大切なご意見が出ました。みなさんどう思われますか?」と他の参加者に振るのです。決して自分で答えてはいけません。
要は参加者の自主性を醸成させよう、と言っているのだと思います。実際に取り組むとどうなるか。「紙に書いてみて」と言うと、多分何も書いてくれない。「どう思いますか?」と聞くと、多分何も返ってこない。「お前がやれよ」となりそうです。
何事も挑戦とは思いながらも、上記の懸念が拭いきれません。あまり、ぎゃーぎゃー騒がれない小さな会議から試したいと思います。少なくとも、現状の自分は喋りすぎの感がありますので、そこを抑える努力から始めたいと思います。 -
会議の具体的なやり方というよりも、会議後に目指すべき空気感はどんなものか、という点が参考になった。自分のこれまでのやり方は、そもそもの心持ちから全然違ってたなと感じた
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せっかく長々と会議をして決めたことなのに、それがなかなか実行されないというのはままあることである。
なぜか。
それは、参加者がその結論に納得していないからである。
参加者の納得が得られない限り、例え会議でどう決まろうと「会議ではああ言ってたけど、現場は現場でやっていこう」などとそっぽを向かれてしまう。
つまり会議で必要なのは、結論を出すことではなく、参加者の合意を得ることである。
参加者に納得してもらうためには、できるだけ多くの意見を引き出す必要がある。
各人が胸の内を全て吐き出すことで、決まったことにも納得でき、合意に繋がっていく。
そしてそのためには、参加者の主体性が重要になってくる。
すなわちファシリテーターに求められるのは、会議をまとめることではなく、参加者の主体性を引き出すことと言える。
そのための心構えとして、ファシリテーターは全てを自分の力だけでやろうとしてはいけない。
「もっと主体的にやろうよ」などといくら口で言っても、人は変わらないのである。
ではどうするかというと、場や物の力を上手く利用するのである。
例えば紙に考えをまとめてもらう時に、紙とペンの種類を複数用意しておく。
そして「紙に書いて下さい」ではなく「自由に描いて下さい」と言えば、参加者は自ら工夫をこらすだろう。
また重要な会議ならば、外部の地上20階などにある会議室を借りるのも良い。
ピカピカに綺麗な部屋ならば、参加者のテンションも上がり、発言が出やすくなるだろう。
こういったごく簡単なことの積み重ねで、参加者の主体性を引き出すことが出来る。
人の心を解きほぐすのは難しいことだが、場や物にはそういった力がある。
そして、これこそがファシリテーターの技術なのである。
なお注意点として、合意と言っても、100%完璧な結論を出すことを目指してはいけない。
完璧な結論が出たから皆納得した、というは理想的だが、実際にはまず不可能だろう。
それよりも、例え80%の内容でも「これだけ話し合ったのだから一度やってみよう」と合意してもらう方が現実的である。
100%の結論のために延々と会議を重ねるよりも、時間内で一度結論を出し、それに対して全員で取り組んでいく。
その方が、組織として強い組織だと言える。
問題があればフィードバックして、また会議をすれば良いのである。
ファシリテーションが上手く出来るようになりたくて本書を手にとってみたが、「目的は結論を出すことではなく合意を取ること」という考え方は、非常に刺激になった。
またファシリテーターの在り方についても、「主役は参加者である」という考えに基づいて色々と書かれており、とても素晴らしかった。
非常にためになった一冊。 -
ファシリテーターになるためのテクニック紹介本。普段参加する会議で「その場限りの意見交換(愚痴)」にならないように、さっそく試してみようかしらん。