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- / ISBN・EAN: 4988105067707
感想・レビュー・書評
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辞書編纂にかけられる途方もなく長い時間。一見、地味でつまらなさそうな仕事にかけがえのない生き甲斐を見出す。
そういえば、大学入学当時は日本語学研究の一環として、色んな辞書を読み比べたりしたなぁ。
せっかく日本に生まれ育ったのだから、きちんと大切に日本語を使っていきたいと感じた。一緒に見に行った人と、しばらくの間「用例採集!」がブームでした。全然違う二組のカップルがどちらも微笑ましくて、見ていて幸せな気分になった。しかし、あの恋文は…笑。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
舟を編む 三浦しをん原作
石井裕也監督
しっとりと こころの中に 沁み込む いい作品でした。
松田龍平の なみなみならぬ 演技が 冴えを見せた。
配役も じつに 実力派が そろっている。
オダギリジョーのもつ フワフワ感。
酔っぱらって プロポーズするときの表情。
ダサいけど、ステキだよ。
宮﨑あおいが 松田龍平から 好きだと言われるときの
目の輝きは すごいねぇ。
加藤剛の 凛々しさ。
八千草薫の 瞬間的な目の動き。
小林薫のさりげなさ。
渡辺美佐子のタケさん。
伊佐山ひろ子の いぶし銀的存在。
言葉を大切にした 言葉使い。
そして、言葉を削づった人との間合い。
作業する人は 熱くもなく 静かに闘志を燃やす。
石井裕也監督の 才能が ほとばしっている。 -
1冊の辞書ができるまでの編纂部の人々の物語。12年の年月。院卒言語学専攻マジメ君役の松田龍平がいい。営業でなかなか押しがきかずにいるマジメ。辞書編集部にやってきて、「ここは保健室じゃない」などと言われ、ああ、けっこうこういう見方をされてる部署ってあるんだなあ、などと思ったり。でも12年たち、監修者(加藤剛)が引退し、先輩(オダギリジョー)が異動になって、どうなることかと思ったが、ちゃんと指揮をとれるように成長していた、そこがよかった。
辞書ができあがったのはもちろん、マジメ君が好きな人と結婚できたのがよかった。他のメンバーもそれぞれよかった。
なにかじんわりと満足感がある映画だった。
2013公開
2022.12.12BSプレミアム -
三浦しをんさんの原作を昔々に読んだので新鮮な気持ちです(もはや定型文…)
面白かったです。物語の空気が再現されてて、でも映像ならではの良さもあって。
力を合わせてひとつのものに向かう、その姿はどんな職業でも貴い光景だな、と思いました。
登場人物たちも皆さんとても良いです。過剰じゃなくて、そのままの重さでいました(日本語が難しい)
松本先生の加藤剛さんと、その奥さんの八千草薫さんがとても良かったです。このおふたりの空気素敵でした。
馬締くんの松田龍平さんもかぐやさんの宮崎あおいさんもそのままいてもちろん良かったですが、西岡さんはオダギリジョーさんか…と思ってたのですが、西岡さんすごく良い人で。プロポーズ、素敵でした。
穏やかに熱い、辞書編纂の世界でした。解らないことはググるのではなく、たまには辞書を引いてみようかな。。 -
本を読んだ直後なので、違ってるとこがいろいろ気にはなっちゃったけど、編集部や下宿先がとてもいい感じに映像化されていて満足です。
本と資料にまみれてる空気感、素敵です。
辞書で片っ端から「右」を引きたくなるよね。
西岡くんが好きだなー。
ダサいけどいい。 -
松田龍平さんの静かな演技がいい。
頭痛の時にこういう映画を見てホッと出来て良かった。 -
133分と長い作り。辞書編纂と日本料理の取り合わせが妙。静かな良作でこういうの観ると人を描くのに ‘号泣’ 要素とか要らないんじゃないかと思う。