文豪の食彩 [Kindle]

著者 :
  • 日本文芸社
3.15
  • (0)
  • (3)
  • (9)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 30
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (149ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 文豪が何を食べたのか。実際に書かれたものから紐解いていく。正岡子規、夏目漱石、芥川龍之介などなど。「まだ喰えるってことは、生きているってことなんだ」正岡子規の食への執念は異常とも思えるが、案外、人としての純粋な欲望か。「取材の時はフォワードでも、読者に対しては謙虚に徹することだ」編集長もたまには編集長らしいことを言ってる。「同じ店の同じ席で黙って同じ料理を喰うのが良かったんじゃないでしょうか」すべての文豪がグルメとは思わないが永井荷風のこだわらないながらに、居心地の良い場所にこだわったであろう姿は好ましく思った。

  • 食は人間の素の部分を表す。
    文豪の人となりに近づく一冊。

    コミックである。
    文豪を題材にしたコミックはいろいろあるが
    この本は新聞記者が
    文豪が好きだった食を食べながら
    文豪の人間性に迫るというスタイルだ。

    食は人間の素の部分が出る。
    あるいは隠している部分が出る。
    それぞれの文豪の思いの一端に触れて
    食べ歩きに誘われる一冊だ。

    登場するのは
    夏目漱石、正岡子規、樋口一葉、
    永井荷風、芥川龍之介、太宰治。

    永井荷風の老いながらも
    若き日を思い出して
    死の前日にも食べていた“カツ丼”に
    心打たれた。

  • ちょっと想像と違ったけど面白かった。
    子規の「仰臥漫録」読みたい。
    青空文庫にあるだろーと探したらなかった。がびーん。

  • 思わず食べてみたくなるような、文豪御用達の店が紹介されている。行きたい。

著者プロフィール

壬生 篤:作家・編集者。東京都出身、東京都立大学卒。雑誌編集者を経て、現在は江戸・東京の歴史案内・文芸評などを専門に、執筆、編集、劇画原作・シナリオなどを手掛ける。著書に『昭和の東京地図歩き』、『「鬼平」と江戸の町 作品の舞台を訪ねる』(共に廣済堂出版)、『TOWN MOOK 文豪・永井荷風 人生の旅路』『究極版 江戸古地図ガイド』(徳間書店)、コミックス『文豪の食彩』(原作)、『文豪の食彩ビジュアルBOOK』(日本文芸社)など。「文京区+早稲田 文豪ウィーク」を監修、フジテレビ主催「素敵なスマートライフ銀座校」にてセミナー「鬼平と江戸と食」講師を勤める。

「2016年 『池波正太郎を“江戸地図”で歩く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

壬生篤の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×