- Amazon.co.jp ・電子書籍 (149ページ)
感想・レビュー・書評
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文豪が何を食べたのか。実際に書かれたものから紐解いていく。正岡子規、夏目漱石、芥川龍之介などなど。「まだ喰えるってことは、生きているってことなんだ」正岡子規の食への執念は異常とも思えるが、案外、人としての純粋な欲望か。「取材の時はフォワードでも、読者に対しては謙虚に徹することだ」編集長もたまには編集長らしいことを言ってる。「同じ店の同じ席で黙って同じ料理を喰うのが良かったんじゃないでしょうか」すべての文豪がグルメとは思わないが永井荷風のこだわらないながらに、居心地の良い場所にこだわったであろう姿は好ましく思った。
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食は人間の素の部分を表す。
文豪の人となりに近づく一冊。
コミックである。
文豪を題材にしたコミックはいろいろあるが
この本は新聞記者が
文豪が好きだった食を食べながら
文豪の人間性に迫るというスタイルだ。
食は人間の素の部分が出る。
あるいは隠している部分が出る。
それぞれの文豪の思いの一端に触れて
食べ歩きに誘われる一冊だ。
登場するのは
夏目漱石、正岡子規、樋口一葉、
永井荷風、芥川龍之介、太宰治。
永井荷風の老いながらも
若き日を思い出して
死の前日にも食べていた“カツ丼”に
心打たれた。 -
ちょっと想像と違ったけど面白かった。
子規の「仰臥漫録」読みたい。
青空文庫にあるだろーと探したらなかった。がびーん。 -
思わず食べてみたくなるような、文豪御用達の店が紹介されている。行きたい。