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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (139ページ)
感想・レビュー・書評
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本書に出て来た「矛盾」のとらえ方・考え方がおもしろかったです。
『韓非子』に出てくる話は,矛と盾の話は,人口に膾炙しているのでよくご存じでしょう。
世界一強い矛と盾を売っている商人に向かって「それでは,おまえの盾をおまえの矛でついてみろ」と言われて,商人が言い返せなかった…みたいな話だったと記憶しています。だから「矛盾」なんです。
ところが,内田さんは,その男は「にやりとわらったのではないかと思う」といいます。そして,「どうなると思う?」と聞くのです。
矛盾した言説に対して,それにどう折り合いをつけていくのか…それこそ「大人になっていくということだ」と内田さんたちはいいます。
「矛と盾を並べて売ることではじめて,「無敵の武器=最終兵器」の出現は回避されている
という文章が,とても腑に落ちました。
「最終兵器は存在してはならない。」詳細をみるコメント0件をすべて表示
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