本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (199ページ)
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
本巻は素晴らしかった。前巻で惣領冬実「チェーザレ」と比較したが、そもそもチェーザレは男性であり、オスカルは女性である。女性である自分と男性である自分が不可分に混在しているオスカルという人間は、非常に複雑である。複雑であるが、決して暗くはない。それは彼女の知性と強さからくるものだろう。そしてそれがめちゃくちゃ魅力的である。
また本巻はフランス革命前夜の不穏な社会情勢が垣間見える。「レ・ミゼラブル」などを読むと、本当に当時のフランスの貧困は凄まじかったことが推測できるが、本作も同様である。
マリーはその状況に戦慄し覚醒するが、オスカルもまた同様に覚醒する。 -
架空の人物と実在の人物がごちゃごちゃするので、少し整理してみた。デュ・バリー夫人はポンパドール夫人がモデルだと思ったら、実在していた。ポンパドール夫人の死後ルイ15世の愛人になったらしい。
ジャンヌとニコラス夫妻も実在して、実際に首飾り事件を起こした。ロザリーが妹というのはフィクション。黒騎士は果たしてどうだろう?仮面の下はあの人じゃないか?と気になる。
話が面白くなってやめられなくなってきたら、Kindle読み放題は3巻まで、4巻からは有料になってた。ズルいな。
全8件中 1 - 8件を表示