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- / ISBN・EAN: 4988113829120
感想・レビュー・書評
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異国の二人が内戦中に恋に落ち、添い遂げる。
だけの話では勿論なくて、不妊、代理母に加え、夫とも離れ離れに。。。予想もしなかったラストは、平和ボケの私にはありえない位に衝撃でもあるし、とても暗い気持ちにさせられた。 戦争というのは、常に略取略奪、無法であり、とても悲しい沈んだ気持ちになった。。。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルとパッケージ画像から甘いラブロマンス的な内容を予想しそうだけど、そんな軽い気持ちで観るとハンマーでぶん殴られたような気分になる。
はっきり言って重い。魂をえぐられるような感覚。この感じは『灼熱の魂』を観た時のそれに似ている。
ペネロペ・クルスが演じるジェンマと『イントゥ・ザ・ワイルド』での演技が印象に残るエミール・ハーシュ演じるディエゴのラブストーリーに不妊・代理母・民族紛争を絡め、過去の思い出の地を回りながら二人に何があったのか次第に明らかになる。
ラストシーンで真実を知った時には苦しくて切なくて涙が流れた。しかし真実を知ったジェンマのあの表情は何よりの救いだった。
5.0点 -
エミール・ハーシュが素晴らしいと思います。はい、ただのファンです。
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真実を見た時とても辛くて苦しくなった。
この物語の主人公は。 -
おもしろかった。
子どもが産めない身体で、産むことも家族を作ることさえも半分あきらめている私には身につまされる内容。
戦争・代理出産・親子の血のつながり・人間の愛 いろんなことが描かれている。
ペネロペが若い頃からおばあさんになるまでだんだんと老けていく感じがナチュラルで素敵
自分とも旦那ともまったく関係ない子を育てていたと後でわかったとき、どんな感情が働くのか。
「サラエボで運命的な出会いを果たし、夫婦となったジェンマ(ペネロペ・クルス)とディエゴ(エミール・ハーシュ)。切望する子どもが望めなかった彼らは代理母候補を探し出し息子ピエトロを授かるが、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争が勃発する。息子を連れて難を逃れたジェンマだが、ディエゴだけが街に残って命を落としてしまう。それから16年後。ローマで暮らしていたジェンマは、サラエボ時代の友人に誘われてピエトロと一緒にボスニアへ向かう。街の風景を眺めながら、ディエゴとの深い愛を思い返す彼女だが……。」 -
ペネロペは素敵〜
戦争でこんな事になるなんて…切なすぎる
でも、子供には父親の事を伝えるべきだよね… -
2014年7月26日土曜日鑑賞。
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イタリア人の中年女性が、夫を失い、息子を得ることになったサラエボの街を20年ぶりに再訪する。旧ユーゴ分離解体の内戦から、もう、そんな時間が経つんですね・・・あの凄惨な内戦が世界にもたらした意味を、私たちは十分に理解し表現することができているのだろうかと、あらためて考えてしまう映画です。
主人公のジェンマにとって、あの戦争で起きたことを理解する枠組みは、夫と自分と子どもという家族の愛情だった。だから、その小さな枠組みを超える圧倒的なものに突き動かされた夫の行動が理解できないまま、20年を過ごしてきてしまったのだし、息子の実の母親に会った時も、子どもをとりあげられるかもしれないという反応しか出てこない。でも彼女の限界は、カメラが切りとった画像を、自分の安全な生活圏の中で眺めていた私たちと同じだった。自分たちの生活をささえてきた枠組みが崩壊することなどあるわけがないという思い込みを突き崩したのが、あの内戦だったのに。たぶん私たち、安全で守られた先進国に住む多くの者たちは、あの戦争から20年が経っても、そのことが本当には理解できていないのだ。
だからこそ、あの終わり方には納得がいかない。なぜ彼女は息子に出生のことを伝えないのだろう。たしかにショッキングな事実だけど、彼が内戦の中から生まれてきたからには、生まれ落ちた世界の残酷さに向き合っていくことを教えるのが、親の、大人の務めではないのか。夫の気持ちを個人的に理解するだけでは、彼がサラエボにとどまり、生き延びられなかったことの意味を伝えていくことにはならないと思うのに。 -
サラエボ。愛し合う二人を戦火が引き裂く...。と、そんな感じかと思ったら、更に悲劇が...。
ペネロペ・クルスがめっちゃ綺麗。裸体を惜しげも無く披露するのは流石。エミール・ハーシュもなかなか。