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感想・レビュー・書評
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タイトルだけは知っている古典の有名作。
ゴシック小説をひねった中年女性の妄想爆発小説。作者のヘンリー・ジェイムズはアメリカ生まれ。舞台や設定をイギリスにおいてゴシック小説風にしているのはディクスン・カーを彷彿とさせる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
題名だけはよく見るので、電車で読む用に購入。本当に暇つぶし用でした・・・
期待しすぎて読んだせいかな?
幼い二人の兄妹を悪の世界へ引きずり込もうとする亡霊、二人の家庭教師としてやってきた若い女性。
これでもかというほど整ったシチュエーション。書き方が回りくどいのでこれで恐怖は感じないのですが・・・なんだろう、宗教の違いでしょうか。家庭教師の女性がそこまで亡霊を恐れる気持ちとか、やり方に納得がいかなかったです。 -
(kindleunlimited利用)
全体的には心霊現象とか怪異もの(亡霊譚)とかになるのだろうが、巻末の解説を読むとなかなか一筋縄では行かない作品のようだ。心理的描写もちょっと私にはわかりにくい。女性家庭教師の神経症的妄想と片付けたくなる方に一票を入れたくなる。
なお、作品名の「ねじの回転」については作品中に「人間的美徳というねじをもう一回転食い込ませること」という表記があるが、さて? -
なんだか、わけが分からないまま読み終わっていた
ネットにいろいろとある「解説」、
個人、読書家さん、かなり突っ込んで詳しく解説してあるもの、大学が公開している資料もあるのだが、
それらをを読んでも、さっぱり分からない
分からなくなっていくばかり
同性愛を示唆しているという部分も、???
時代背景を知るのは大事だ
まっさらな気持ちで読みたいんだけどもなー -
「ねじの回転」(ジェイムズ : 土屋政雄 訳)を読んだ。
だめだ、申し訳ない。
この小説のすごさとか面白さを読み取れなかったよ。
もちろん私の読む力の方に問題があるわけだが。
ねじは回転すれども私の頭が回転しないのではどうしようもないですな。 -
わたしを離さないでの訳者さんが訳されているということで再挑戦した。
じわじわと追い詰められる怖さと舞台の美しさ。
最後まで読めて良かった。 -
心理小説と言ったって、そういう系をよく読むので
これと言うほど感じなかったし
怖さもほぼ全然感じなかった。
無念。自分には感受性が足りない。 -
幽霊物だけど、むしろ、ある家族の暗い秘密みたいな感じ。退屈だった。
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初読
冒頭の暖炉の前での昔の手記による恐ろしい話、
という興味をそそられる出だしから、
えっ?
幽霊??
さすがオカルトの国イギリス…と思いながらも
その前提でぐいぐい進んでいくし、この先生の前提が殆どわからない…
と思ってたらラストはそりゃもうプッツリと。
えっ???
と思いながら解説を読むと、
まずヘンリー・ジェイムスの英文(文章そのものが)は難解で有名なのだと。
ほお〜。
そして、この作品は仄めかし、暗喩も多い、如何様にも
読み解けるような小説なのだと。
そうか…私にはまったく「読み解け」なかったなぁ
そう考えると「名作」というレッテルは有難い。
そりゃ、自分の感性や好みは勿論大事、名作の誉まれ高かろうが外れだと思うのも完全に自由。
けれども同時に私は私の好みや感性という不確かなものを完全には信用していない。
私なんかより、ずっと小説を読んできて知識豊かで頭脳明晰な人々が
貼ってくれたレッテルには敬意を抱いている。
今回みたいな結果にも爽やかな敗北感を抱く事ができるw
並行して読んだトレヴァーの年増の生徒監督と退学する生徒の「帰省」という短編の影響か
先生がマイルズに抱いてる思いって、
と感じたのだけど、本当に共通するものがあるな、この2つの作品は。