おやすみプンプン コミック 全13巻完結セット (ヤングサンデーコミックス)
- 小学館 (2013年12月27日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ
感想・レビュー・書評
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七夕に無料で公開されていたので読んだ。
鬱々とした気持ちを引きずってしまうくらい引き込まれた。とても良い読書体験だったと思う。この梅雨の時期に読めたのもすごく良かった。
小野寺一家が終始変な鳥としてしか表現されないところがシュールで、想像の幅を利かせている感じがしてよかった。小野寺一家だけがブラックボックスになっている、という作りが漫画として面白かった。
登場する人物は皆弱い人間だし、人間てみんな弱いなと改めて思った。みんな依存して寄生して、寂しさから怒ったり残酷なことをしたりする。
わがままを言えば、愛子のお母さんが死なないで、もっと静かにグズついて、プンプンが愛子と幸との間でグズグズ グズグズしている姿を見たかった気がする。
家庭環境の近さも影響しているとはいえ、愛子のプンプンにばっかり刺さるファルファタムさとそれに簡単に翻弄されてしまうプンプンの図が、なんかもうこれ爽やかだな…と思うほど潔よくて良かった。
大衆向けのレモンや桃色のような初恋ではなくて、薄暗くて薄汚いむっとするような愛って感じで、根暗人間な私には共感ができた。でもでも多くの人が経験する純愛ってこんな感じじゃないんだろうかと思う。私が暗すぎるんだろうか。
そういう意味では、晴海が妙に爽やかで、青春漫画に出てくる王道キャラクターのイメージだった。
王道の晴海がプンプンの脇にチラチラと出てくるのが、一般的に生きた場合とプンプンとの対比、みたいな感じでまたよかった。
読後は車谷長吉の赤目四十八滝心中未遂っぽかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
GW体調崩して、ゆる隔離&暇暇の暇で漫画アプリおとして読んだ。読み始めたら止まらなくてそこそこ課金した。
大学生の今読んでも毎話毎話クラクラしてたんだから、中高生の時に出会ってたらどうなってただろう。今以上に拗らせてた気しかしないな。田中愛子全然オレの人生狂わしてくれ〜〜と思うぐらい、プンプンぐらい、彼女に持ってかれてた。が、中盤以降の翠さんもヤバくて最終的に翠派で終わりました。 -
2020/02/04
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思春期の展開が凄い
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好きだけど、読み返したくはない作品です。
きっとこの終わり方が一番よい終わり方なのだろうと思うけど、読むことが出来ない。
終わり2頁前で涙が出たのは私だけではないと思いたい。
余談ですが、読み終わる度に「おやすみ、プンプン」って言いたくなるのは私だけでしょうか?