叫びと祈り [Kindle]

著者 :
  • 東京創元社
3.44
  • (3)
  • (3)
  • (8)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 77
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (306ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  確かに、傑作短編集。世界各地、様々な風土の中で起きる事件。風土が活写されていて、ホワイダニットを中心に据えた謎の解決も独創的で論理の面白さを味わえる。この前に読んだやつが推理小説的な部分がちょっとあれだったので、なおさら鮮やかに感じた。
     難を言えば、文章がやや難解。推理小説の文章は、誤読してわからなかったというのを防ぐため、平易を旨とするべき。一般論として。ただ、ホワイダニットが中心なので、ある程度文学的に書き込まないと読者が納得しないという事情はあるだろうけど。

  • 推理小説としてよりも、描かれる人間の像が美しい小説だと思った。なので自分の趣味から言えば、叙述トリックに頼らずもっとストレートに書いてあった方が好みだったかなとか思いながら読んでいたのだが、後半収録の短編「叫び」がものすごくよかったので、それまでの印象が全て吹き飛んだ。ミステリ連作短編集。

  • 小説『叫びと祈り』 別個の物語が絡み合っていくさまがブラック・ミラーみたいな構成で面白かった。冒頭に並べられる世界各国の冒険譚。主人公は同一人物。通底する「叫び」と「祈り」というコンセプトがラストシーンで結実してアハ体験。

  • 一話目読んだときは、あ、こういう系ね、って思ったけどどんどん僕にとっては難しくなっていった。

  • 砂漠を行くキャラバンを襲った連続殺人、スペインの風車の丘で繰り広げられる推理合戦…ひとりの青年が世界各国で遭遇する、数々の異様な謎。選考委員を驚嘆させた第5回ミステリーズ!新人賞受賞作を巻頭に据え、美しいラストまで突き進む驚異の連作推理。各種年末ミステリ・ランキングの上位を席捲、本屋大賞にノミネートされるなど破格の評価を受けた大型新人のデビュー作。

  • スペインのついて書かれている、ということで読み始めました。
    1人の雑誌記者である青年と一緒に旅行をするような短編集は、ミステリーであり、時間軸も行ったり来たりしながら、最終章になだれ込んでいきました。

    スペインの章がとてもステキなお話だったせいか、彼の物語をもっと読みたいと感じてます。

全8件中 1 - 8件を表示

梓崎優の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×