メタモルフォセス群島(新潮文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 「毟りあい」やべーこれ。狂気が云々って映画を見るのが好きだったけど狂気の概念が段違い。事件に巻き込まれた瞬間、マスコミも警察も加害者になるとか、被害者は容易に加害者になりうるとか端々の思想が面白い。加害者の思考の流れや狂気の意識描写とかが突き刺さってきて恐ろしい。これは凄い。
    「五郎八航空」「走る取的」有名なやつ。有名すぎて展開は知ってたけどそれでもなおこの面白さ。恐怖の描写が凄い。キャラと同化してし生まれる恐怖。キャラの反応が他人事じゃなくなる、のめりこまされる文章力。淡々としてるのに迫りくる感じが凄い。
    「喪失の日」既読。面白い。好き。
    「定年食」既読。
    「平行世界」既読。面白い。好き。
    「母親さがし」こういう筒井康隆もいい!いい味出てる!
    「老境のターザン」既読。
    「こちら一の谷」「ヤマザキ」系統のメタ歴史のドタバタコメディ。歴史修正主義者必読の前半展開からスーパー面白い。後半はお得意の行き先不明のドタバタコメディになっていくんだけど、相変わらずセンスが絶妙。
    「特別室」筒井康隆の通常運転。星新一発、ブラックユーモア着の筒井康隆線ショートショート。

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著者プロフィール

小説家

「2017年 『現代作家アーカイヴ2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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