- Amazon.co.jp ・電子書籍 (192ページ)
感想・レビュー・書評
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ちょうど読みたいなと思っていたら、良いタイミングで無料に。
地味で、割と淡々と話が進みますが、不器用ながらも食らい付いていく主人公が素敵です。
躾の行き届いた野犬とは、言い得て妙。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
祖母から引き継いだ仕立て屋をやっている人の話。
あっさりとした絵で見分けがつきにくいけど、お話は面白かったです。
1話完結なので読みやすい。
藤井さんとどうにかなったりするのかな?
機会があれば続きも読んでみたいです。 -
仕立て屋の2代目・市江。その姿は「頑固じじいって感じですよ」。地域密着型の閉塞した空気が漂う中、百貨店勤務の藤井さんがどんな風をもたらすのか。「器量よしなんだからいつもそれぐらいお洒落にしとかんと。着るもんで心の持ち様も変わるんだから」池辺さんの持論なのかな。結構、このセリフを他の作品でも聞く。「大事な人の大事なものは一緒に大事にするのが情ってもんじゃないの」頑固ではあるものの情は深いところある市江さん。似たような人が集まってくるのか。そういう人が服を仕立てるのか。はてさて。
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超地域密着型洋服店の腕利き二代目・市江と、その市江の作る服に惚れこんで販路を広げようとするデパート社員のやりとりを軸とする、華やかにしてとても静かな(「穏やか」とは言い切れないかも?)な物語。
主人公も相手役も頑固でクールで、「相手役のほうが主人公に傾倒している」という要素を覗けばそっくり。キャラの本質が似ていても、追う側と追われる側に配置するだけで印象が変わるものだなあ。もちろんそこには、社会的立場=職業の違いも強く影響しているので、物語内の役割だけに帰すわけにはいかないのだが。