2円で刑務所、5億で執行猶予 (光文社新書) [Kindle]

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  • 世間「凶悪犯罪が増えている」→統計データ「増えていない」
    世間「厳罰化で犯罪を減らす」→統計データ「減らない」
    など、統計データから分析していく本です。
    10年前の本なので、現在は犯罪は減っていることなどすでに周知の事実かと思いますが、確かに10年前はそんなこと言われていたなあ……という感じですが。
    目新しい驚きの情報はないですが、初学者にもわかりやすく丁寧に解説されており、2021年現在でも参考になる部分は多いです。
    実質的に裁判官が有罪無罪を決めるのではなく検察官が決めることになる、など、現在でもそのまま当てはまる状態です。
    代理監獄などいつまでも是正されない問題点の一つだと思います。

  • 世に出回る「犯罪神話」をデータを通して解体し、事実や根拠に基づいた犯罪対策を提案した本。

    マスコミから発信される犯罪報道は、視聴率重視によってドラマ性をおびたり、事実に基づかない印象的なものだったりします。それにより、「凶悪な犯罪が増えている」や「外国人犯罪が激増している」など、多くの「犯罪神話」に私たちは囚われています。しかし、統計データなどを確認すると現実は「犯罪神話」と違うことを知ることができます。

    物事は印象だけで判断すると間違った結果を導いてしまう可能性があります。統計データなど根拠に基づいて考えることで、社会をより良い方向へ導くことができます。

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著者プロフィール

龍谷大学法務研究科(法科大学院)教授1960年生まれ。著書に『犯罪統計入門』(日本評論社)、『刑務所の風景』(日本評論社)、『家族内殺人』(洋泉社新書y)『2円で刑務所、5億で執行猶予』 (光文社新書)、『犯罪不安社会』(光文社新書)、『実証的刑事政策論』(岩波書店)、『罪を犯した人を排除しないイタリアの挑戦』(現代人文社)、『発達障害と司法』(共著、現代人文社)など。

「2015年 『新・犯罪論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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