百舌の叫ぶ夜(百舌シリーズ) (集英社文庫) [Kindle]

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  • 集英社
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感想・レビュー・書評

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  • 新年最初の本。

    とても読みやすくあっという間に読み終わる。
    話の時間が前後して混乱する部分もあったが、登場人物が記憶喪失になる設定により、読み手がまんまと引っかかり、そう言う事なのかと、最後までハラハラする展開だった。
    ただそこまで殺人を犯すほどの理由なのかなと感じた。そこだけが残念。

  • 逢坂剛作品初読み。
    時系列があっちこっち飛んでしまうのでちょっと読みづらい。
    個人的な恨みやらが警察自体を揺るがす自体になるとは(¯―¯٥)
    権力者は自分に甘かったらあかんわぁ(¯―¯٥)

  • ドラマは見ていないが、結構話題になってたので手にした。これほどの犯罪を起こす理由かな?とかんじた。思った以上古い作品だが、面白かったので
    続きを読むとしよう。

  • 「百舌」と呼ばれる人物が筧という人物を殺そうとするシーンから始まる。ところが百舌にとっても不可解な爆発事件によって筧は命を落としてしまう。
    叙述トリックっぽいのもあるが、そこはあまり期待しないほうがいい。
    サスペンスとして、最初から最後まで、緊迫感があり、面白かった。

  • 【作品紹介】
    能登半島の突端にある孤狼岬で発見された記憶喪失の男は、妹と名乗る女によって兄の新谷和彦であると確認された。東京新宿では過激派集団による爆弾事件が発生、倉木尚武警部の妻が巻きぞえとなり死亡。そして豊明興業のテロリストと思われる新谷を尾行していた明星美希部長刑事。錯綜した人間関係の中で巻き起こる男たちの宿命の対決。その背後に隠された恐るべき陰謀。迫真のサスペンス長編小説。

  • 「百舌の叫ぶ夜」(逢坂 剛)[Kindle版]を読んだ。うーん。なんかこうしっくりこない感じだな。どういうシリーズになっていくんだ?

  • ドラマではスタイリッシュな映像が美しかったが、ストーリーが、分かりづらかった。映像表現がけっこう怖かったので、原作であるこちらが迫力不足に思えてしまった。後記の日付が昭和61年で驚いた。少しも古さを感じなかったので。女装は今では特に珍しくもないが、その頃はどうだっただろう。登場人物が魅力的。

  • 爆弾テロ事件を捜査する話。
    いろんな人物に視点が切り替わりながら進むが、時間的な順序をばらばらにした必要性をあまり感じなかった。
    最終的な犯人についてはちょっと意外だった。

  • ドラマが結構面白かったので。
    ドラマは世界観を良く映像化できているかなと思った。

  • ドラマが面白いので原作を読んでみた。時間軸が行ったり来たりするのでドラマ見てなかったらわかりづらかったかも。最後の黒幕は驚いた。

  • TBSで放映中の「MOZU」の原作ということで読んでみた。
    後半にバタバタと伏線が回収されて各人の動機がパズルのピースのようにぴたっとはまって行く様は痛快。
    いいミステリーでした。
    シリーズを全部読みたい。

  • 能登半島の突端にある孤狼畔で発見された記憶喪失の男は、妹と名乗る女によって兄の新谷和彦であると確認された。東京新宿では過激派集団による爆弾事件が発生、倉木尚武警部の妻が巻きぞえとなり死亡。そして豊明興業のテロリストと思われる新谷を尾行していた明星美希部長刑事。錯綜した人間関係の中で巻き起こる男たちの宿命の対決。その背後に隠された恐るべき陰謀。迫真のサスペンス長編小説。

    ・レビュー


    ドラマ『MOZU』を観て近年稀に見る面白さだったので、原作の百舌シリーズと呼ばれる逢坂剛の『百舌の叫ぶ夜』を買ってドラマを追い越しました。ドラマのEpisode1に当たる部分。
    中身はだいぶ違うのだけれど、大枠は同じ。ドラマの登場人物や施設や団体が作中のどれに当たるのかははっきり判るので同時に楽しんでも混乱はない。時代はだいぶ前で、原作が86年なのでドラマ版とその辺りの違いが大きく出てきているかなと思う。ドラマ版では右翼系暴力団がハッカー集団になってたり、写真がICチップになってたり、ちょっとおもしろい。

    ドラマ同様、主要登場人物がそれぞれの視点で事件に関わっていく、そして最後には謎が明らかにされ、壮絶なクライマックスを迎える。
    時系列が少々複雑だったりして、そのあたりはドラマ版のほうが親切だけれど、場面を区切る数字の位置が上下しているのを注目して読んでいくといくらか解りやすいだろうと思う。
    ドラマ版では全体的にクールな人間が多いのだけれど、原作では登場人物が皆人間臭い。そしておそらくそこが原作がドラマを超えているところかなと思う。逆にドラマが原作を超えてるのは、現段階で原作では登場していない謎があるところかなと思う。つまりドラマは独自のストーリー展開をしている。原作では重要だった部分が真逆に描かれていたりするので、どうやって決着するのか今から楽しみ。
    あとは映像が映画用のフィルムを使っているみたいで凄い。WOWOWと共同制作だからこそできる凄さがあるね。
    今のところはどちらも楽しめているし、どちらかが優れているという印象は受けなかった、違う部分は違う部分で面白い。原作では特に、前述したとおり人物が面白い。倉木はドラマよりずっとタフでカリスマ性がある。もう、めちゃくちゃかっこいい倉木尚武。明星はドラマよりずっと女らしくて、一番ドラマと異なるのはこの人かもしれない。大杉はドラマとそんなに変わらない、でもドラマのほうがちょっと馬鹿っぽく描かれちゃってるかな、ホントはかなり考えられる人間だったりする。僕は個人的には大杉警部補が一番好きかもしれない。新谷和彦はほぼ再現されてる感じはする。原作だとかなり賢いかな。
    ドラマで有村架純が演じている記者は原作では出てこないんだけれども、まあこれは描写上の問題があって映像化できないけどあまりに重要でストーリーを変えるわけにもいかない部分があってその部分のために用意された配役と思われる。ただ新谷の記憶に関わるのでまあ重要な役にせざるを得なかったのかな。そういえば室井公安部長がドラマでは全然登場しないね。もう少し登場させてほしいな。
    原作2作目『幻の翼』、ドラマではWOWOW限定のEpisode2にあたる方も、すでに読み終わっているので、次は3作目を読んでしまいたい、とりあえず5作あるようだけれど3作目で止めておこうかな。
    ちなみに、2作目を読んでこその1作目かなという気がするので、1作目を読んだまたは観たという人はぜひ2作目もどうぞ。2冊くらい簡単に読めるほど、テンポも良くて面白い。

  • バタバタ人が死ぬ警察小説。

  • WOWOW+TBSの共同制作で今クールのドラマの
    台風の目となった「MOZU」。予告だけで大好きなWOWOWの
    連続ドラマWテイストを感じ、この場合は先に原作がベターと判断。
    ちょうどKindleストアからリリースのお知らせが来ていたので、
    購入してみた。

    ビッグネームの逢坂剛だが、なんとこれまで読んだ事の無い作家だと
    いう事実に気付く。自分的に結構意外。読書傾向から言うと、何作か
    読んでておかしくないのだが。

    この作品は百舌(もず)シリーズの第一弾。
    文句無く王道のハードボイルド、そして正統派のミステリー。
    伏線の張り方や叙述トリックの組み立て方など、どれを取っても完璧。
    そして、時代設定が一昔ほど前なはずなのに、驚いたことに全く古さ
    を感じない。つまりは完全に僕好みの作風で、何故に今まで手を出さ
    なかったのか?と軽く後悔した程。

    いやぁ、コレはストレートに面白い!
    撮りだめしてるドラマが更に楽しみになったし、実は小説も
    シリーズ3作目に突入してるのだから、もう完全にハマっている模様。
    逢坂剛は著作も多いので、しばらく退屈しないで済みそう!

  • 先にドラマを見たあと、原作が気になり読みました。
    結果、ドラマは原作に忠実。また書かれた時代背景なども現代版となっており、ドラマも原作もどちらも楽しむことができました。
    原作は登場人物の心理など詳細まで描かれており、さらに人間臭い感じが伝わってきました。
    人間臭すぎて、途中当時の自分では内容が受け止められないところもあり、一時読むのを途中で止めていました。
    ただ再度読み始めてからは、各場面毎の展開が早く、最後まで一気に読み終えてしまいました。
    ※読んだのは1987年集英社発行のものです。

  • 3.3

  • 人の怖さ

  • 時系列がバラバラの作品。よって私の頭では1度では理解出来ず。あとは登場人物も多い。が、登場人物が多いなりに各パートをしっかり書き切られてて終始面白く読むことが出来た。時間があれば時系列を整理してみたい。

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著者プロフィール

逢坂剛
一九四三年、東京生まれ。八〇年「暗殺者グラナダに死す」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。八六年に刊行した『カディスの赤い星』で直木賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞をトリプル受賞。二〇一三年に日本ミステリー文学大賞、一五年には『平蔵狩り』で吉川英治文学賞を受賞。「百舌」シリーズや「長谷川平蔵」シリーズなど著作多数。

「2022年 『最果ての決闘者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

逢坂剛の作品

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