チェ・ゲバラ伝 増補版 (文春文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 読みやすかったです。ボリビアに行ってからの章で名前が入り乱れてよくわからなくなったけど。

    コミュニストのイメージがふんわりあったものが、「革命家」であったのだなと腑に落ちた。体系だった思想より先に、大国から収奪される農民と自国を解放し、自立させることがまずもって目的としてあったのだ。
    「革命は武力闘争なしには成し得ない」という信念や、こういった人物が称揚されることに時代を感じる。50年近く経って「テロ」という政治的なレトリックが浸透している今では、チェのような人物がもし世に出たとしても、さらに巧妙な印象操作の中で沈んでしまう気もする。
    作中、搾取される大陸とラテンアメリカが表現されていて、はっとなってしまう。自由と平和を、怒りを持って求め続けることを、否定するべきでないと思う。

    著者の思い入れを強く感じるので、他の書籍もいくつか読むとよいのかもしれない。

著者プロフィール

一九三一年東京生まれ。横浜国立大学経済学部を卒業後、読売新聞社を経て作家生活に。六七年『風塵地帯』で日本推理作家協会賞を、六八年「聖少女」で直木賞を受賞する。推理・サスペンス小説、スパイ小説、歴史小説、伝記小説など広範囲なジャンルで硬筆な筆をふるう。

「2019年 『ガラスの階段 特捜検事 新編集版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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