鑑定士と顔のない依頼人 [Blu-ray]

監督 : ジュゼッペ・トルナトーレ 
出演 : ジェフリー・ラッシュ  ジム・スタージェス  シルヴィア・ホークス  ドナルド・サザーランド  ジェフリー・ラッシュ  ジム・スタージェス  シルヴィア・ホークス  ドナルド・サザーランド 
  • Happinet(SB)(D)
3.77
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本棚登録 : 168
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4907953061088

感想・レビュー・書評

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  • 【仮レビューのため後日編集あり】



     現時点でリピート観賞5回目。
    モリコーネの音楽は控え目に且つ適格に本作のクオリティーを高めていますね。 こんなにもリピート観賞をしたくなる作品は久し振りです。 観るたびに発見があり、観るたびにラストの捉え方が自分の中で変貌してくるのです。時系列の並べ方=捉え方しだいで、結末がガラリと入れ替わる仕組みになっているのです。

    レビューを書きたいと思っているのですが。監督が本編中に仕掛けてくれたトラップが多すぎて、これを読み解くのに、現在うれしい悲鳴をあげているところです。

    ヴァージルにとっての『ザ・ベスト・オファー』=クレア。 彼女のヴァージルへの想い… これはフェイクなのか…?

    無二の友=共犯者と名乗る主犯格ビリー。 裏切り者たちには天晴れ賛歌を、憐れな主人公には鎮魂歌をば送りたい心境です。

     *余談*
    (blogにていつか記事におこしたいと思っております。アップの折りにはプロフィールに更新の旨を付記させていただく予定です。)

    • カルヴェロさん
      5回目とはすんごいですねー
      1度さらりと見ただけだったのでそこまでの良さに気付けませんでした、私が「第三の男」
      を見た時の感覚に似ている...
      5回目とはすんごいですねー
      1度さらりと見ただけだったのでそこまでの良さに気付けませんでした、私が「第三の男」
      を見た時の感覚に似ている気がします。
      また機会があれば観なくては!!
      でわでわ
      2016/06/04
  • 絵になるシーンが多かった。色合いが美しい。物語の衝撃よりも、その後の愛を知った主人公のカフェでのシーンが切なく、物語全体の謎は結構どうでもよくなってしまったのがこの話の底力。

  • ジェフリー・ラッシュ一人で映画が成り立ってる。
    自分のような素人目にも『演技がすごい!』とわかる数少ない俳優さんだと思う。

    ラストについては否の意見も多く、それによって評価が低くなるように思う。
    一回目は正直え?これで終わり?って思ったけど
    2回目見てみると
    I'm waiting for someone.
    というセリフで終わるというのはそれでひとつきれいな終わりかなと思った。

    全体をきっちり締めているのはモリコーネの音楽ゆえにだと思う。

  • 面白味のある作品でした。
    主役のジェフリーラッシュ、流石です。

    名高い鑑定士が老年になって初恋を知る…その相手は顔を隠す依頼人で…やがて正体を明かしたかに見えた美しく若い依頼人は甘く切ない時間を彼に残し、共謀者の面々と共に、鑑定士が生涯かけて集収した絵画をさらい、忽然と消えてしまう…
    なんてこと、、!!
    本当になくしたものは壁一面の肖像画ではなく、重なり合わさったと信じていた二つの心、そのかたわれでしょう。

    余韻ひくラストシーン
    彼はああするしかなかったのかな…
    長年、偽物の中にある真実 を知るものとしては… 。
    彼女だけが知っている真意。
    彼は そこにかけたかったのでしょうね。
    「 信じるものは 救われる」。

    モリコーネの控えめな音楽と、美しい街並み、部屋の装飾、登場人物達の立ち振る舞いまでがヨーロッパの美意識を感じました。

    • kakerikoさん
      小枝さん

      お久しぶりです。
      コメントありがとうございます。
      大切な娘さんが体調不良とのこと、お世話はもとより親としてのご心痛お察し...
      小枝さん

      お久しぶりです。
      コメントありがとうございます。
      大切な娘さんが体調不良とのこと、お世話はもとより親としてのご心痛お察しいたします。一日も早く回復されますように。

      今作品、実は 小枝さんのレビューを拝読して観たいと手にした作品でした(*^^*)時間の関係で一度しか観られなかったのが残念でしたが、心に残る一作となったのは間違いありません。私もハッピーエンドと捉えたい気持ちが強いです。
      小枝さんの素敵なブログにて、再び味わさせていただけるのを楽しみにしております。

      お心遣いに感謝 ✿
      小枝さんも、ご家族の皆様もゆく年くる年があたたかいものになりますように。お身体御自愛ください。
      ではでは (^-^)/
      2015/12/12
    • kakerikoさん
      嵐さん

      こんばんは♪
      いえいえ、こちらはレビューアップしたばかりです。いつも気にとめてくださり本当にありがたい気持ちでいっぱいです(...
      嵐さん

      こんばんは♪
      いえいえ、こちらはレビューアップしたばかりです。いつも気にとめてくださり本当にありがたい気持ちでいっぱいです(*^^*)thanks!

      良く出来たミステリー作品でしたよね! ジェフリーラッシュは数々の作品を観ていますが、こちらはナンバーワン!になりました♪
      クイルズはご覧になられたこと、ありますか?サドニズムの語源になったマルキ・ド・サド伯爵の半生を描いた伝記物ですが、こちらも印象に残ってます (^-^)/
      2015/12/12
    • 嵐さん
      こんばんは。コメント読むのが遅くなりごめんなさい。ジェフリーラッシュの映画は映画を観始めるようになってから色々と観てみました。クイルズも観ま...
      こんばんは。コメント読むのが遅くなりごめんなさい。ジェフリーラッシュの映画は映画を観始めるようになってから色々と観てみました。クイルズも観ましたよ。大分前に観た映画ですが私は面白く観れました。♪
      2015/12/12
  • 記憶に残るどんでん返し映画。やりすぎ感はあるけど、見事にだまされました。側から見ると哀れな老人となってしまう主人公だけど、美しい記憶を持ち続けて余生を過ごせるのは幸せなことだろうな。ラストシーンのプラハのレストランに実際に行ってみたいと思いました。

    • 小枝さん
      ラストシーンでの彼の表情…

      観ている側の捉え方その相違によって、
      バッドエンドにもハッピーエンドにもなる
      心理的ギミックを
      存分...
      ラストシーンでの彼の表情…

      観ている側の捉え方その相違によって、
      バッドエンドにもハッピーエンドにもなる
      心理的ギミックを
      存分に堪能できた秀作でした。
      2015/11/07
  • ミステリーかと思えばファンタジー?ラブストーリー?サスペンスだった…。最後のオチがずっしりと重かったです。

  • いやあびっくりした。

    ニュー・シネマ・パラダイスのジュゼッペ・トルナトーレ監督の作品だから、不器用でひたむきな老年期の未成熟な恋を描くものだと思っていたら。
    ラスト20分で映画のテーマが全く変わってしまった。まさか全部壮大な美人局だったとは。

    感情移入して甘酸っぱい気持ちになっていたのだが、終盤で急転直下奈落へ突き落とされた気分。
    その後の落胆と屈辱、喪失感と絶望。独身で今のところ結婚のあてもない我が身に投影してしまい、どうも他人事とは思えない。

    今思えば「愛も偽造できる」というフレーズがそのまま作品の真髄だったのだな。あんなシーンに布石を置いておくなんて、流石としか言いようが無い。
    贋作と本物、本物と贋作。符牒は全部正反対の意味だった。偽物の中から真実を見つけるのではなく、真実らしい偽物を見抜く事こそ真髄ということか。

    このハッタリを計画するのに投資した時間やコスト、人脈のルーツなど、色々検証したいことはあるものの、見終えた今となってはそんなことどうでもいいくらいに敗北感に打ちのめされている。
    でも、見終えた今でもクレアとオールドマンの歳の差愛は美しかったと思ってしまうんだよなあ。そういうところがまた悔しい。

    ともあれ、この映画の前にニュー・シネマ・パラダイスを見ていて本当に良かった。
    やはりジュゼッペ・トルナトーレ作品の王道はあっちの終わり方だと思うから。
    誰かにこの作品を薦めるときには、必ずニュー・シネマ・パラダイスを先に見ておくようにと念押ししておかないと。


    あと、やはり欧州映画は美しい。あの静寂に満ちた風格ある町並みをスクリーンに収める技法は、そこにあるだけで画面が存在を主張するようなハリウッドの映像とは大局的。

  • これは傑作!鑑賞後は頭の中でグルグル回ってる疑問の整理で大変だった。寝落ちした嫁を叩き起こそうかと思ったくらいの困惑と混乱ぷり。最後のオチはどう解釈するかが難しいね。でも俺は「どんな贋作にも真実が秘められている」と信じたい…。先ずは予備知識無しで。そして2度3度と観て欲しい作品。

  • アガサ・クリスティの「終わりなき夜に生まれつく」を思い出した。小さな違和感が確かにあるのだけど、求めているハッピーエンドのために無視してしまう視聴者の心にえぐりこんでくるラスト。おじいちゃんの潔癖症が治り、愛を知ったのだけが救いかな。

  • ☆レンタル
    何も考えずに観ていたから、まさかの展開に驚いた。
    謎が散りばめられていて、そしてなんの解答もしてくれない。
    私には難しいすぎた…

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著者プロフィール

映画監督・脚本家。1956年、シチリア生まれ。86年、『教授と呼ばれた男』で劇場映画の監督デビュー。『ニュー・シネマ・パラダイス』(89)でアカデミー賞、『明日を夢見て』(95)『海の上のピアニスト』(99)『題名のない子守唄』(2006)『鑑定士と顔のない依頼人』(2013)でダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞受賞。2023年1月にモリコーネとのを組んだ『モリコーネ 映画が恋した音楽家』が日本公開。

「2022年 『エンニオ・モリコーネ 映画音楽術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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