小さいおうち [DVD]

監督 : 山田洋次 
出演 : 松たか子  黒木華  片岡孝太郎 
  • 松竹
3.62
  • (45)
  • (178)
  • (157)
  • (17)
  • (2)
本棚登録 : 788
感想 : 173
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988105068957

感想・レビュー・書評

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  • ストーリーがちょっと古典的な内容すぎて、感激はしなかった。
    雰囲気はすごく好き。

  • 原作が好きで、好きな俳優さんがたくさん出てるので楽しみにして観たんだけど…。
    期待してたほどわくわくしなくて。
    長いし。いや、小説も長いんだけど、長さの問題じゃないのか…。何がもやもやしてるのか観てからずっと考えている。たぶん、原作の小説の面白さは、漠然としたイメージで知ってるような気になっていたあれこれが、個人的な内側の視点からことごとく具体的に描写されるとどんどん違う姿に変わっていく、足場をはずされていく快感なのだと思う。女中さんってこんな感じ、親密な人間関係といえば異性ならこう、同性ならこう、昭和初期の日本の風俗ってこんな感じ、当時の日本人の意識って、庶民の政治的感覚って、戦時中の庶民の暮らしって、子供って、家族って、夫婦って…
    …じゃないのですかっ??ええ?そんなん、思ってたのと違う!

    そもそも、教育を受けていない老人の回想、という超個人的な視点で書かれてるので、何かを代表してるわけでも何かに沿ってるわけでも何かに責任を負うてるわけでも、何かに忠実であるわけでもない。本当のことは何もかかれていない可能性もある。いや、そもそもそのほんとうのこととは誰が決めるのか?
    じゃあ、これは何なの?夫婦愛でないなら何なの?恋愛でないなら何なの?戦争肯定派じゃないなら何なの?
    …何なのかを何のひとことでいえないからこんな長い物語になるわけで。
    こういうふうにしか描写できない、ひとつの世界観と言うか立場というか、言い分というか、があるわけで。映画では、それらが「家族」「昭和」「戦争」「庶民」「恋愛」「友情」「やさしさ」「人生」「愛」…他のもので説明のつくものに還元されてる感じがして、なんだかなあというか…。
    せっかく正解より素敵な答えを探すべく作られたものを使ってわかりやすく正解を提示してるような映画だなあというか…
    内部から観たらいちいち矛盾があって、混乱があって、雑音が多くて、力技でむちゃくちゃしないと描写すらできないようなあれやこれやを、
    上から俯瞰してすべて均等に均してすっきりと提示するような映画だった。
    この監督の映画はそうでなければならないのか。

    何よりも問題なのは、おうちがあんまり素敵じゃないことだと思う。

  • 妻であり、母でありながら夫の若い部下・板倉に惹かれてしまう松たか子が実に素敵でした。
    働き者の女中・タキちゃんを演じた黒木華もはまり役でしたね。
    ただ個人的には板倉役の吉岡秀隆に松たか子が一目惚れしてしまう程の魅力を感じられず、どうしてもミスキャストに思えてしまいました。
    山田洋次監督なので、吉岡秀隆の起用はしょうがないのかなと思いますが、せめて妻夫木聡が板倉役だったら良かったのになあと思ってしまいます。

    原作を読んでないせいか、結局タキちゃんがとった行動の真意がわからず仕舞いでした。
    純粋に奉公先の家庭を守るためにとった行動とも、秘かに板倉に想いを寄せていたためにとった行動ともとれます。
    ですが、更にタキちゃんが想いを寄せていたのは実は板倉ではなく奥さまのほうなのでは?と思わせる描写まであるので、私の頭の中では「?」がいっぱい浮かんでしまいました。
    観る側に解釈をゆだねたり、あえて説明をしないといったりする手法もあると思うのですが(私はそういう映画が好きだったりしますが)本作ではあまり成功していないように感じました。

    他の方が書いたレビューで、原作では旦那さまと奥さまの間に夫婦生活がなかったことを知りましたが、これは省いてはいけない部分だったでしょう。
    この事実を知ってるか知ってないかで、奥さまを見る目が全然変わってくると思うので。

    (2014年 日本)

  • なんだくだらない、と思いながら、
    「私ね、長く生き過ぎたの」という台詞に恥ずかしげもなく号泣。

著者プロフィール

1931年大阪府生まれ。54年、東京大学法学部卒。同年、助監督として松竹入社。61年『二階の他人』で監督デビュー。69年『男はつらいよ』シリーズ開始。他に代表作として『家族』(70)、『幸福の黄色いハンカチ』(77)、『たそがれ清兵衛』(02)、『家族はつらいよ』(16)など。2012年に文化勲章を受章。

「2019年 『男はつらいよ お帰り 寅さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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