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- / ISBN・EAN: 4959241753045
感想・レビュー・書評
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中世・室町期の日本。いまだ人を寄せ付けぬ太古の深い森の中には、人語を解する巨大な山犬や猪などの神獣たちが潜み、聖域を侵す人間たちを襲って、荒ぶる神々として恐れられていた。エミシの末裔のアシタカは、人間への怒りと憎しみによってタタリ神と化した猪神に呪いをかけられ、それを解くために訪れた西の国で、数奇な運命に巻き込まれていく。森を切り開こうとするタタラ製鉄集団とその長エボシ御前、森を守る山犬一族、そして山犬に育てられた人間の少女サン。アシタカはその狭間で、自分が呪われた理由を知り……。
「Amazon内容紹介」より
楽しい話ではないのに、何度も見てしまう.人間というのは業の深い生き物であるなぁと思うと同時に、その業の深さにもいろいろあって、誰かのための業の深さというのもあるのだなぁと思う.
多様性を受容する自然界にあって、人間のような業の深い生き物がいることもまた多様性の一つか.詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
山里に住む若者アシタカは、怒りと憎しみにより“タタリ神”と化した猪神から呪いをかけられてしまう。
呪いを解く術を求めて旅に出るアシタカはやがて、西方の地で“タタラ”の村にたどり着く。
エボシ御前が率いるその村では、鉄を造り続けていたが、同時にそれは神々の住む森を破壊することでもあった。
そして、そんなタタラ達に戦いを挑むサンの存在をアシタカは知る。人の子でありながら山犬に育てられた彼女は“もののけ姫”と呼ばれていた……。
自然と人間の関係をテーマとし続けてきた宮崎駿の集大成的作品で、それまでの日本映画の歴代興行記録を塗り替える大ヒットとなった。
金曜ロードショーで、改めて見て思いましたが、何年か前の作品とは思えないくらいテーマも古びていないですね。
自然と人間の対立。憎しみの連鎖。タタリの源であるそれを平和に収めようとする主人公アシタカ。
差別された者を集めて新たな国作りをするために自然開発するエボシ御前 。
自然を守るためにエボシ御前と戦う神々。それぞれに正義がある。
この作品が問いかける憎しみの連鎖や自然と人間というテーマは今でも問いかけられている。
個性豊かなキャラクターの魅力、それぞれが自らのトラウマや運命と向き合って進もうとする生き方に、混迷の世の中で憎悪の連鎖や人間と自然の関係を抱えながら調和を求めて生きることの根源を問いかける優れた映画でした。
「共に生きよう!」 -
白川郷や安来市立和鋼博物館に行って昔の建物、暮らしの工夫、たたら場のしくみを見た時…その要素が詰まった映画を見たいと思って手に取った『もののけ姫』(宮崎駿)。
作品自体は小学生の頃すでに見ていたのですが、大人になってからも見たくなってしまいまして。
子供の時は何の知識もなく見て「タタリガミこわい。けどサンとオオカミかっこいい」という事だけを思って見てるだけでしたが、
今は何だか見方が変わってきたかもしれません。
【暮らしの場での工夫】や【狼と人間の関係】を、
本作品を見るキッカケになった場所や、
『狼が語る: ネバー・クライ・ウルフ』(ファーリー・モウェット)、『狼―その生態と歴史』(平岩米吉)、『絶滅したオオカミの物語: イギリス・アイルランド・日本』(志村真幸 渡辺洋子)、『エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼] 』(萩原規子)、『狼の娘』(小玉ユキ)などの本を通して見た今回、
「フィクションとしてのみ見るのと、実際にあった出来事の復習ふまえて「これってこういう事だったんだ」と理解しながら見るのとでは感じ方が違う気がする。」と思えてきた。
ただ、【どちらかが良い】というわけではなく、【どっちも良い】とは思う。
そして……
「生活において何かしらの工夫をする事が必然ではなくなり全部機械がやってくれる現代では…
人間の頭って昔と比べるとだんだん衰えていってるという事はないんだろうか…?」
とも思えてきた。
昔の考え方、現代の考え方の内容が違うだけで、
その良し悪しなんてものはないのかもしれないけれど、気になりました。
気になったらいろいろやっていこう。 -
屋久島から戻ってその日に観ました。
自然を破壊してきたのは人間。
自然との共存メッセージが突き刺さる。
最後の場面。
サンとアシタカ、それぞれの別の場所で暮らすけれど…。
「逢いに行くよ。ヤックルに乗って」
森や動物達がいた場所に人間が住むのだから少しばかりの場所を使わせてもらって森や動物と一緒に暮らせばいいだけなのに。
勝手でわがままな人いるから。
「お前にサンが救えるか?」-
リーダーが「ヤックルにのって笑」と言っていた意味に気づきました笑!
屋久島がどれだけ楽しかったか、伝わってきました(^^)
個人的には、...リーダーが「ヤックルにのって笑」と言っていた意味に気づきました笑!
屋久島がどれだけ楽しかったか、伝わってきました(^^)
個人的には、アシタカとサンが別々に暮らす部分に納得がいかなかったんですが…komoroさん的にはどうでしたでしょうか。
勝手でわがままな人はきっと部長みたいな人ですね(¬_¬)2015/02/25 -
サンとアシタカが別々に暮らすのは悲しいけど納得しました。
同じ屋根の下に暮らせなくても苦しいけど会いに行けるだけ幸せもあるのかな。
悲し...サンとアシタカが別々に暮らすのは悲しいけど納得しました。
同じ屋根の下に暮らせなくても苦しいけど会いに行けるだけ幸せもあるのかな。
悲しいけどね。お互いそれと同じくらい大切なものがある。
勝ってな人は自分ではわかってないんだよね。
2015/02/25
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~☆ 豊かな森に宿る樹の精コダマがめちゃカワイイ!☆~
ヤッホー!の山彦のコダマじゃないよ、木霊だよ。
チョコチョコ木々の間から出没し頭をクルクル回したり、
仲間をおんぶして行列で歩いていたりと、とにかくカワイイ~ね。
森をむやみに破壊するのは反対だ。
いい作品 -
おすすめのアニメ作品はなんですかと訊かれたら、もののけ姫と答えてる。おすすめの映画はなんですかと訊かれてももののけ姫と答えてる。
名作中の名作。
親に連れられはじめて映画館で観た映画がもののけ姫でした。
幼少期に観たときの印象、思春期に観たときの印象、大人になって観たときの印象。いつも変わる。感情移入する登場人物が変わってくる。だんだん色んな人の気持ちが分かってくる。
何十回観ても新たな発見がある鯣作品。
テーマが大変重たいのですが、わりとわかりやすく表現されている気がします。時代背景とかハンセン病の方々の歴史とかお勉強しておいた方がより深みが増して、思うことも増えると思います。勿論初見は何も知らずに見ても大丈夫。
とにかく、観て。全人類観て。
観たことあるよって人も、もう一回観て。お願い今日観て。部屋真っ暗にして大画面で観て。 -
黙れ小僧!!
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もはや古典かもなあ。思えば1997年当時小学生だった娘に初めて映画館で観せたアニメ映画がこれだったんだけど、けっこうトラウマになってしまったかもと思う内容だった。あのうにょうにょはやっぱり気持ち悪い。お詫びに千と千尋も連れて行ったけれど、意味のわからなさは同じだったようだ。
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生きる⟺美しい
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請求記号:13D006(館内視聴のみ)
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神代の終わりと人の世の到来、そして技術の発展と自然との相克を描いた壮大な一作。単純な善悪論でなく、また自然を克服する話でもなく、人の背負った業を見つめながら、それでも生きるということへの肯定をやめない、考えるところの多い作品だと思う。
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泥沼化が酷く、最後何で解決したのかよく分からない、これで良かったのか?という終わり方。
でも戦争の虚しさのようなものを表現したかったのならこれで正解なのかも。結局失った物の方が多い、寧ろ失った物しかない、という。宮崎駿作品は反戦メッセージ系が多いから。
津波を連想するシーンがあるんだよね。東日本大震災後にTVで観て初めて気づいた。当時津波を連想する物は公から排除されがちだったので、これいいのかなって思ったけど、その後の草木が芽生えていくシーンが津波からの立ち直りを表しているようでとても良いなって感じたのを覚えている。
映画自体は観ていて気持ちの良い物ではない、辛い所が多い作品。
私の好きな自然を人間の業に巻き込み、戦争に加担させたからかも。 -
ひたすらアシタカのあり方がかっこよすぎる…!+ヤックルがけなげで可愛い。子どもの時は怖いシーンもたくさんあったけど、今見ると自然とともにあること、人間のエゴなど、強いメッセージを感じて本当に名作だと思う。そして久石譲の音楽がすべて素晴らしすぎる…!なぜこんなにも情感あるれる音楽を生み出せるのか…!
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1997年製作の作品。
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TVにて
何度見ても素晴らしい。 -
祟り神のビジュアルにわあわあ言いながら見た。中学生のころ映画館で見たけど、当時面白いと思ったのだろうか。泣くような話じゃないんだろうけど何度か涙ぐんでしまった。人間ってろくなもんじゃないなって思ってしまう。でもたたら場の人たちも悪い人じゃない。自然と人間、人間同士も、互いを尊重し合って謙虚に生きていければいいのに。アシタカはよそから来たというのもあるだろうけど、どちらにもフェアな存在で、それがよかった。
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宮崎駿のメッセージの一つであるアンチ近代化、森の中に神様がいて、自然を守る。人間の誤ち、武器を持ち動物を殺める。東山魁夷の森と馬の絵画のような、美しい山神との邂逅のシーンが印象的。久石譲の神秘的な音楽もシンクロし、作品を高みに。タタラ製鉄、人間。そして森の神秘、山の神、もののけ姫。どのように人間と自然は共生できるのか。素晴らしいテーマ。
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新型コロナウィルスの功罪で映画館で再度鑑賞できました。
やはり良かったですね。
ただ一番好きなのは千と千尋ですね。 -
宮崎駿最後のアクションアニメと言われる。
映画全体に漂う暗さは、ミステリアスで魅力的でさえある。見てるこちらにも、力が入る。 -
唯一、ジブリで内容も覚えてて好きな映画。10年以上ぶりに見たけど、やっぱりよかった!5にしようかと思ったけど、神様たちの名前むずかしいのと、ちょっと長く感じたので4にしとく。