花嫁はマリッジブルー (花丸文庫) [Kindle]

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  • 「大学生の麻生拓海には、双子と間違えられるほどそっくりの姉、美花がいた。顔とスタイルのよさだけが取り得の美花は、旧華族で名門ホテルグループの御曹司、朝倉正嗣と玉の輿婚することに。麻生家はみな大喜びだが、拓海だけは朝倉が姉に愛情を抱いていないのを知って激しく憤る。だがその冷酷さが複雑な家庭環境のせいだとわかり、姉の婚約者にもかかわらず拓海は朝倉に惹かれてしまい…!?」

    ラブコメタッチなので気楽に読めた。

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    大学生の麻生拓海には、双子と間違えられるほどそっくりの姉、美花がいた。顔とスタイルのよさだけが取り柄の美花は、旧華族で名門ホテルグループの御曹司、朝倉正嗣と玉の輿婚することに。麻生家は皆大喜びだが、拓海だけは朝倉が姉に愛情を抱いていないのを知って激しく憤る。だがその冷酷さが複雑な家庭環境のせいだとわかり、姉の婚約者にもかかわらず拓海は朝倉に惹かれてしまい…。
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    姉の代わりに花嫁に、というのはBLではありがちな話だけれども、そこまでの話が丁寧に書かれているところが、凪良ゆうらしい。
    売れないミュージシャンのエディに愛想を尽かした暴君な姉が、玉の輿をゲットしたその相手が、超ハイスペックなセレブ男の朝倉正嗣。朝倉に愛情はなくて、そのことに憤る拓海だけれども、朝倉の家庭の事情を知り、また拓海にだけ見せる構えない姿に少しずつ惹かれていく。
    コメディタッチなんだけど、同性でしかも姉の婚約者を好きになってしまう拓海の様子だったり、姉の結婚が近づくにつれて揺れていく姿だったりが書かれていて、おもしろおかしいだけではない、読ませるお話になっている。
    出会いからお互いに惹かれあって気持ちを確かめ合うまでの過程にページを割いているせいで、結婚式を挙げたところで終わってしまっていて、姉とエディはどうなるのとか、男同士で結婚式を挙げたその後はどうなるのとかは、「花嫁は今夜もブルー」に書かれている。
    2冊で1つのお話が完結する感じ。

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著者プロフィール

1973年生まれ、京都市在住。2007年、BLジャンルの初著書が刊行され、デビュー。17年『神さまのビオトープ』を刊行し、高い支持を得る。19年『流浪の月』と『わたしの美しい庭』を刊行。20年『流浪の月』で「本屋大賞」を受賞する。同作は、22年に実写映画化された。20年『滅びの前のシャングリラ』で、2年連続「本屋大賞」ノミネート。22年『汝、星のごとく』で、第168回「直木賞」候補、「2022王様のブランチBOOK大賞」「キノベス!2023」第1位に選ばれ、話題を呼ぶ。翌年、同作の続編にあたる『星を編む』を刊行した。

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