- Amazon.co.jp ・電子書籍 (280ページ)
感想・レビュー・書評
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何故このような凄惨な事件が起きたのか。
何故本人、周囲、警察は動かなかったのか。
そもそも角田美代子はどのような人物だったのか。
これら全てに答えてくれる本だった。
著者にはルポライター魂を感じた。
角田自身の生い立ちには複雑な気持ちを抱いたし、民事不介入というものがここまでハードルが高いものだったのかという驚き。
被害者の殆どは何かしら角田と繋がりのある
親族だった。
そして角田自身、面倒臭そうな相手には
あっさり金を返していた。
何ともやりきれない事件であり、
詳細を知る事で悪とはどのようなものか知る事が出来る。。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
恐怖小説オムニバス短篇集かという趣き。前半部分の聞き取り調査部分が、街の"空気"や取材対象の息づかいも感じられる気がして特に面白い。後半は「記者から聞いた話」みたいなまとめが多くなりちょっと失速。いや、興味深いのだが、解説風になってしまう。
大阪万博や阪神・淡路大震災が、事件と深いところで繋がっていたというのも驚かされます。
しかしなんといっても、エピローグで飲食店の人が言うセリフがまさにアレですよアレ。1963~1965年あたり生まれのかたには、これはアレだな……リアルアレだなと思うことでしょう。
あとAmazonで長文レビューを書いている人のある通り、このルポで避けられているものこそが一番恐ろしい。
楳図かずおか、藤子不二夫Aでマンガ化してください。っていうか後者の「あの話」の通りだワ。
気分が悪くなる事件ですが、こういうことが「起こりうる」ということを知るために、多くのかたに読んでもらいたい。