- Amazon.co.jp ・電子書籍 (184ページ)
感想・レビュー・書評
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佐藤秀峰本人のWeb漫画サイト設立・独立までを綴ったエッセイ。かなり偏りのある情報なので話半分に聞く必要はありそうだけど、生々しい「漫画で食っていく」うえでのお金の話が多くて興味深かった。
アートにおいて努力は作品価値とほぼ無関係だけど、漫画が出版社からの受注生産業である限り経費は負担してほしいよねという気持ちは分かる……、けど、どうしたらいいんだろうな詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こんなに厳しいとは思っていなかった。漫画家ってのはすごい。
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コミック
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出版業界裏話。
ナナのリテラシーと通じるところもある感じだけど、もっと生々しい。
何事も先駆けは叩かれるんだよね。日本は特に。 -
Kindle版が無料だったので、読みだしたら、一気読み。漫画の絵柄はあまり好きじゃなかったけど、「ブラックジャックによろしく」はおもしろかったことを覚えている。やりたいことをやり続けるために、真剣に考える。経営者感覚と紹介していたものがあったけど、まさにそうなんだろうなあ。
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佐藤秀峰は、性格に難のある狷介な人物という印象があった。
本書を読んで、マンガの未来を真剣に憂えている人物だと、認識を新たにした。
紙媒体のマンガ単行本は、将来的にLPレコードのようなコレクターズ・アイテムになるのではないか、という指摘に唸らされた。
マンガ表現が滅びることはない。これは確かだ。
しかし、旧来のマンガ出版は絶滅危惧種のようなものだろう。
紙芝居から貸本劇画を経て、商業誌に遅咲きデビューした水木しげる先生の生き残りテクが、マンガ家たちに望まれる端境期。 -
再読。新しいことをつくるのは人はこういう激しい人なんだろう。
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おもしろかった!
今まで(一発当てれば)夢の世界だと思っていた漫画家という職業も、経済という大きな歯車の1つでしかないということが分かった。
意欲のある若者の才能を利用することでまわっていた世界(若者側もそれを良しとしていたのだが)が変わり始めているのだろう。
漫画や雑誌はそれが顕著だが、他の業界もまったく一緒で、何かに依存せず自立していかないといけないのかと思った。
サラリーマンの自分には耳が痛い。 -
理不尽さや狡猾さが許せない純粋さはわかる。
自由業は仕事依頼がないとどんなに有能でもそれまでなので、苦労は多そうだ。
さくらももこが細かくて衝突が多かったとちびまる子のスタッフが書いてるのを読んだことがある。長谷川町子みたいに描くだけ描いて丸投げした方が生きやすい。
でも、汚さを許せない真っ直ぐさ、自分の作品を愛している人は嫌いじゃない。
才能溢れる人なのでウェブでも読みたい。