影響力~その効果と威力~ (光文社新書) [Kindle]

著者 :
  • 光文社
3.38
  • (1)
  • (3)
  • (9)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 38
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (20ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 影響力が人の行動に与えることについて、様々な実験を紹介しつつ、まとめられている。

  • ・受け手は自由意思で行動しているつもりでも、実は周囲の存在に影響を受けた行動を取っているかもしれません。しかし、与え手が受け手の気持ちまですべて確実に把握できているかというと、そうとも言えません

     >受け手本人は自分の自由意思で行動しているつもりでも、実は周囲にいる人たちの存在に影響を受けた行動を取っているかもしれません。しかし、だからと言って、与え手が受け手の気持ちまですべて確実に把握できているかというと、そうとも言えません。
    ――
     日本人にとって無難な行動は、まわりの人から嫌われたりしない行動。よく事情は分からない時には、とりあえずそういう行動をとっておく。そういう行動をとっていると、本当に欲しいものを手に入れることができなくなるというコストはあるけれど、まわりの人たちから爪弾きにされてしまうという、もっと大きなコストの発生を避けることができるから。―リスクに背を向ける日本人

     「私たちは、行動の後に賞を得ると、賞をもっと手に入れようとして、その行動を繰り返す。」私たちの特性を把握して、自分自身をコントロールしたいと思います。『行動分析学入門 』ヒトの行動の思いがけない理由 (集英社新書) 杉山尚子,『ビジネスマンのための「行動観察」入門 』(講談社現代新書)松波晴人もお薦めです。

     ちょっと脱線してしまいますが、人が生きるということは、お互いの存在価値を認め合って、支え合うことなのかもしれませんね。この読書メーターを通じて知り合った皆さんとのお付き合いを大切にしたいと思います。今後ともよろしくお願い申し上げます。

  • 個人が発する影響力、集団から生まれる影響力、無意識へと働きかける影響力。
    日頃、いやがおうにも何かしらの「影響」を受け生きているわけだが
    本書はさしづめ影響力のカタログとでもいえるもので、普段どのような影響力の下に曝されているか、また影響力を発しているかを知ることができる。
    マネジメント、マーケティングなど様々な場面へ応用することができる有用な一冊。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

慶應義塾大学文学部教授。
東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(社会学)。専門は社会心理学。
著書に『影響力――その効果と威力』(光文社新書, 2010年)、『説得力――社会心理学からのアプローチ』(新世社、2018年)、『影響力の解剖 ――パワーの心理学』(福村出版、2020年)など。

「2023年 『チームとリーダーシップの心理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

今井芳昭の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×