- Amazon.co.jp ・電子書籍 (394ページ)
感想・レビュー・書評
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橘玲の本は始めて読むが、なかなか面白い。
わたしは、カテゴリーの「日本人」という言葉を登録しているが、そのまま「(日本人)」という題名の本である。
なぜ()付きの日本人なのかについては、グローバル化した世界では、政治や行政にできることはじつはそれほど多くないもかかわらず、私たちはあまりにも多くの期待や要求を「国家」に寄せている。それ故に、個人の持つ複数のアイデンティティのなかで、「国民」を過大に意識しすぎている。日本人をカッコに入れることで、「国家」や「国民」という既成の枠組みから離れ、世の中で起きているさまざまな出来事をシンプルに理解できるようになるというのである。
内容はかなり多岐にわたっているが、一つ一つが興味深く読むことができる。kindle版での読書だが、ラインマーカー引きまくり。生物学から哲学に到るまで多角的に日本人を語っているのである。いろんな話が次々と出てくるので、結局日本人てなんなのである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なぜ今までこの人の本を1度も読まなかったんだろうかと悔やむような素晴らしい著作。
世界経済秩序を開設した上で日本人論を展開しているために、多少冗長性があるがその冗長性故に、この著作が素晴らしいと言える。
引用にはいちいち注釈をつける態度は非常に紳士的だ。多くの著作を援用しているが、堅苦しさはなく、アメリカのダニエルピンクの本を読んでいるかの錯覚を受けた。 -
日本人の今までイメージと違う像。でもそうかもしれないと思ってしまう説得力とそのロジックがこの人らしい。この日本人像に賛成です。
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難しい
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橘さんの本の中でも、トップの面白さ。
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これまで橘玲の本を何冊も読んできたが、「感動しました!」という読後感を持ったのはたぶん初めて。