アカマイ 知られざるインターネットの巨人 (角川EPUB選書) [Kindle]
- KADOKAWA (2014年8月11日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (254ページ)
感想・レビュー・書評
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グーグル、Facebookと並び称されるインターネット事業者の雄。トラフィック最適化、つまり、流通業?
だけど、インフラとまでは行かない事業内容のように見ました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2014年の本。2023年現在はCDNとしてのシェアはCloudFrontやCloudflareに奪われている印象だがどうだろうか。
アカマイという会社のビジネスモデルと、インターネットとはという基本的な部分が触れられる。後者は自分にとって目新しい部分はなかったが、前者は意識していなかった部分なので興味深く読んだ。
・あなたもアカマイとつき合っている
・何をする会社なのか
・それはMITから始まった
・インターネットはどう動くか
・アカマイの技術とインターネット
・インターネットとアカマイのこれから -
アカマイという企業の情報はもちろんだが、ネットワークの仕組みから、インターネットの構造までとてもわかりやすく解説されており、そこらへんにある技術本よりとても頭に入ってきやすかった。Webエンジニアを目指している人に一番おすすめしたいと思ったネットワーク本。
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インターネットの初歩を解説した上で、アカマイがどういったビジネスをしているのかについてわかりやすく説明してくれている良書。
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会社でアカマイ導入の話が上がり読んだ本。インターネット概要の部分も多いが、成り立ちから含めて解説してくれる貴重な本だと思う。ただこれを読めば全てうまく行くわけではなく、あくまで基礎知識を得るために必要な一冊。
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アカマイという企業を通じて、インターネットの仕組みについてわかりやすく解説した本。ネットワークの本の多くはLANの話に終始しているので、本書のような切り口は貴重だと思う。たとえばASとかBGPという言葉はこの本で初めて知った。
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うーん、よみものとしてはつまらない!!
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アカマイのことがよーくわかった。前段のネットワーク知識の説明も丁寧でわかりやすかった
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CDNを置くと早くなるし負荷も軽くなるというのは理解していたけど、なぜ早くなるのかをよくわかっておらず、手にとった。著者は http://www.geekpage.jp/ のあきみち氏。4年前の本ではあるものの、アカマイがユーザーに早くコンテンツを届けるためにやっていることは、pingやtracerouteに基づいた地道なもので、今でも多分変わってないんじゃないかな?
アカマイの、、というかCDNが早くする仕組みを説明するため、TCP/IPの話から、ISP, AS, 「インターネットはネットワークのネットワーク」の意味、BGP, DNS, インターネットと話を積み上げて、pingとtracerouteでアカマイが「インターネットの地図」を作る手法を、新書にねじ込んで説明するとは恐れ入った。tracerouteのTTLと経路情報から、いや確かにこうすればわかるなあって納得した。納得はしたけど、TCP/IPからインターネットまで積み上げる説明は、あきみち氏の「インターネットのカタチ」や、 https://www.slideshare.net/taijitsuchiya5/isp-55698799 などでざっくり頭に入ってたからよかったものの、この本で初めて触れるなら、文字多めな説明で理解するのはだいぶ辛い気がする。
CDNが早い理由として「ISPにアカマイのエッジサーバーがあるから」って言われても、いやなんで他所様のサーバーなんて置いてあげてんのよ、電気代も通信費用もタダじゃねえだろ慈善事業か、そんあわけない。という疑問に、AS間の金の流れから説明しているのも素晴らしい。法的に強制されてるとかじゃなくて、ちゃんと金と契約とインセンティブで説明がされてて安心した。
アカマイの独自技術「SureRoute」が面白かった。インターネットでは通常はBGPに基づいて経路選択して通信するのだけど、SureRouteはアカマイが独自に持っている「インターネットの地図」に基づいて経路選択して、配信する。BGPはまあだいたいそれなりの頻度で更新されて世界に配信されるのだけど、地震で海底ケーブルが切れてからのピタゴラスイッチな大混乱が、みたいな状況になると、必ずしも期待されたとおりの経路選択ができない、そこでSureRouteですよ、という話らしい。これもアカマイの中でこういう商売ができると気付いた方は天才だな。
https://blogs.akamai.com/jp/2013/06/---sureroute.html -
アカマイという企業がなんたるかも知れるし、
インターネットやサーバー、名前解決と言った仕組みについてもできる限り初心者にも分かるように説明されている。
基本情報技術者試験を受けようと考えていたので、こうしたネットワークに関する丁寧な解説はありがたい。
試験勉強を経て知識が身についたらまた読み返したい。
CDN事業者として、世界各地にエッジサーバー(ミラーサーバー的な?)を設置し、ユーザーとって近いサーバーからデータを取得するように促すのだそう。 -
アカマイの事業概要と、関連するネットワークについて易しく書いてある本。
AWSで言うCloudFront的なもの、くらいの認識だったけど、回線バックエンド側のビジネスについて知れておもしろい。
特にアカマイ顧客(CDN活用事業者)はその原理的にDDoS耐性が高くなるというところが「なるほど」と思った。 -
アカマイをめぐって、インターネットの構造まで理解できる一冊
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読み物としては読みやすかった。ただもう少し技術面での詳細な説明と具体例がほしかった。読み終わった後に何か生かせる知識が特に残らない感じだから。
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インターネット、特に動画などのコンテンツ配信を陰で支えるアカマイについて解りやすく紹介した1冊。インターネットの仕組みもよくわかる。ネットに関わる人には参考になる良書。
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アカマイについて、ひいてはインターネットそのものについてサラッと分かりやすく解説されている。
そこまで突っ込んだ内容はないので、広く浅くCDN業者について知っておきたい人向け。 -
IT企業に働いていて、アカマイのことを聞いたことはあっても、中身を全くといっていいほど知らなかったので読んでみた。
アカマイは世界最大規模のデータ配信網を有する世界最強のCDN(Contents Delivery Network)企業であり、世界の15%〜30%のWebトラフィックを配信している隠れた大企業だった。
近年は、通信の高速化やセキュリティの確保に力を入れている。
近年、Webを利用した情報発信の敷居が急激に下がっており、インターネット上に掲載されるコンテンツ量が爆発的に増えてきている。
URL内のWebサーバの名前から、IPアドレスを得る(名前解決をする)際に、最もユーザから近いサーバ(エッジサーバを)を選択することができるのが、アカマイの工夫だとか。超巨大なキャッシュサーバ群を持つ会社といってもよさそうだ。
アカマイを説明するために基本的なIT知識が必要であるため、インターネットはどう動くか、例えば名前解決までの流れが1章分まるっと解説してある。簡潔で初心者でもわかるように平易な言葉で説明してあって、インターネットの超入門書としても使える。 -
友人が面白い本と紹介してくれたため購入。
「アカマイ」という会社は聞いたこともなかったわけですが、言われてみればインターネット上のコンテンツを「生み出す」のではなく「配信する」会社があるわけで。非常に興味深く読ませていただきました。 -
インターネットにおける巨人としてアカマイは知っていたが、アカマイの武器となる技術面については何も知らなかった。ISPでもないしコンテンツ提供者でもない、アカマイが持つインターネットビジネスの武器についてざっくりではあるが理解できた。入門レベルでインターネットの仕組みに近いところの説明が含まれているが、TCP/IPの踏み込んだ勉強も進めていきたいところ。
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CDNの会社であるということしか知らなくて、具体的にどういう仕組みでCDNを実現し、また何故業界1位の企業になったのかを知りたくて購入してみた。
CDNの仕組み自体は、丁寧にDNS(のみならずIPやURLまで)の仕組みから説明しており非常にわかりやすかった。
もちろん実装の詳細部分は当然アカマイ自身が公開してないから明らかではないが(創業者の論文を読めばいいのかもしれないが)、概要理解するには必要十分な内容だった。
CDNの仕組み以外では、アカマイとISP及びコンテンツプロバイダーとの関係の話が面白かった。
ISPにとっては、施設維持費を払っても是非ともそのサーバを自己のAS圏内に置きたい存在であるのに対し、コンテンツプロバイダーにとっては、単なる1CDN業者であり、業界1位としての強さは発揮できないというのが面白かった。