ヴィオレッタ [DVD]

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監督 : エヴァ・イオネスコ 
出演 : イザベル・ユペール  アナマリア・ヴァルトロメイ  ジョージェット・リーフ  ドニ・ラヴァン  ジェスロ・ケイヴ 
  • インターフィルム (2014年11月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4547286112318

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ヴィオレッタ [DVD]の感想・レビュー・書評

  • ◆◆美しい娘と醜い母◆◆







    ※以下に内容をWOWOWオンラインより転記させて戴きます。※


    子どものころから写真家である母親のヌードモデルを務め、1977年、その禁断の写真集が発表されるや、これは果たして芸術か児童ポルノか、と世界的に論議の的となった、知る人ぞ知る往年の人気ロリータスター、イオネスコ。いまやすっかり大人の女性となった彼女が、かつての実体験を、自らの監督・共同脚本の下、鮮烈に映画化。ヒロインに抜擢されたルーマニア出身の新星A・ヴァルトロメイが、可憐にして妖艶な少女の魅力を発揮するほか、憎まれ役の母親を好演するのは、「3人のアンヌ」のI・ユペール。





    主だった内容は番組紹介/解説にあるとおり。 

    ルーマニア系フランス人で女流写真家のイリナ・イオネスコの娘であるエヴァ・イオネスコ自らが脚本、メガホンを執ったというだけに、まだ幼かったその当時の自分の心の葛藤が鮮明に描かれているように思えた。 


    特に母親に扮したイペール、彼女に在ってはもうどんな役をやらせようとも良い意味で安定性(ド貫録)のその演技力には本作でも脱帽だ。  


    加えてエヴァ自身(作品上ではヴィオレッタ)を演じたアナマリア・ヴァルトロメイの「ロリータ美」は秀逸。 

    ゴスロリの母の部屋のセットで撮影されるのだが、そのポージングの註文が凄い。 そして遂には「脱ぎなさい!」との母自らのご註文を仰せつかるヴィオレッタ。 

    深紅のルージュを母の手で引かれ、少女と女の狭間で怪しげな魅力を湛えるその表情と肢体。  


    そうした映像美を追究、作品として世に出し高額な収入を得て暮らさんとするのだが…。これは芸術性のある作品に価するものなのか?それとも単なるエロ?

    ろくに学校にも行かせなくなったことや、露骨な撮影で児童虐待の嫌疑、母親としての責務を果たしていないとしてアンナは問われる羽目になる。

    ソーシャルワーカーが動き出すも、彼女は何処吹く風のような態度。 逆ギレ同然のスタンスをみせるものの、娘の写真集が差し止めにあってしまっては、あてにしていたお金も手に入らないとあって、これをエルンストという得体の知れぬ悪友 (ヤバイ作品・商品をと取り引きしあっている男なのだが、これが何とドニ・ラヴァンで、個人的にうれしくなった!黒の紋付の羽織を着ての登場とは恐れ入った!) に相談を持ちかけたりと…。 



    昔…アンナが受けたカウンセリングのテープが存在。何とヴィオレッタはそれを聴いてしまうのだった。

    その過去の出来事とは、あまりに忌まわしい。(母は何と、曾祖父から祖母に対するレイプの末に授かってしまった、望まれない子であったという事実を知る…)



    本ストーリー性からは逸脱して恐縮ですが昔観た『ふたりの女』というソフィア・ローレンの作品にとうじょうした娘の心情が、どことなくヴィオレッタの心の荒れようというか、純真たるがゆえにシビアな現実を否応無しに直視させられ惜敗した衝撃、彼女の悲しくも激しい怒りとが重なってくるのを感じた。 


    大人になるのが早すぎた… 
    そのひとことでは済まされない。

    反面教師の歪みきった醜い母親の心に突き刺した刃は、ヴィォレッタにとってはあまりにも痛い、『諸刃のやいば』だったに違いないからだーーー

     

  • ヴィオレッタの母アンナは自分勝手で娘の面倒
    を祖母に任せきり。そんなアンナが突然ヴィオレッタの被写体を写真に撮り始める。
    最初はきれいなドレスを着て芸術的なポーズを
    とることを楽しんでいたヴィオレッタだった。
    女流写真家が自分の娘をモデルにヌード姿を発
    表し一大スキャンダルになった、この作品はそ
    の時の娘エヴァ・イオネスコが自ら監督と脚本
    を務め当時の実体験を描いた問題作です。
    自らの名声を求めるあまりに娘の気持ちに寄り
    そえない母親とそんな母親の犠牲になっていく
    少女の苦悩を描いています。
    ありえない話にショックを感じながら鑑賞した
    作品でした。

  • ヴィオレッタ。透ける肌、青い瞳、金糸の髪、血を塗った唇。身に纏うシルクのネグリジェ、レースのコルセット、天鵞絨の赤いドレス、グローブにヘッドドレス、王冠に真珠の首飾り。
    少女の身体は性的な市場価値に変換される。

    写真家の撮る映画は一枚一枚の絵が美しい。女帝のような迫力を見せつけるイザベル・ユペールの気品。彼女の衣装がとくに素晴らしい。スタイリングはキャサリン・ババによるもの。未亡人のように、聖母マリアのように、黒魔術師のように、人魚姫のように、次々と姿を変えていく。

    母の愛を勝ち取るために度を過ぎた要求に応えようとするヴィオレッタ。精神的に追い詰められていく様子が、その恐ろしいほどの美しさと相まって小さな壮絶な物語を作り上げている。最後のシーンが印象的だった。人気のない草原に向かって愛しい人、ヴィオレッタの名を叫び続ける母と、それを拒絶する娘の姿に、母親と決別する絶望的な意志を感じさせる。

    モデルであり監督でもあるエヴァ・イオネスコは後に母親に勝訴し、賠償金と幼少期に撮られたポルノまがいのフィルムを返却されている。それは形の上で必要なけじめであっただろうが、少女の冷え切った心は元には戻らない。

  • アナマリア・ヴァルトロメイ演じるヴィオレッタは
    カメラマンの母親を虜にする被写体として存在していた。

    本作のパッケージにもなっているアナマリア・ヴァルトロメイ
    の美少女的な容姿が作中の母親のみならず、鑑賞者をも魅了してしまう。ゴシックロリータの世界観で一世風靡する母親。
    次第に娘としてではなく、エロチシズムを表現するモデルとして
    対峙する様になる。 思春期に入ろうかという年頃のヴィオレッタ
    にとってヌードになる事は羞恥心という過度のストレスとなり
    彼女を追いつめた。

    母は生粋のアーティストであり、売れない時代はパトロンの
    愛人になったりして生計をたてる破天荒ぶり。
    但し、基本的に男性とは寝られない体質らしい。と。
    そんな奔放な母に変わってヴィオレッタの面倒を見ていた祖母は
    娘(=ヴィオレッタの母)をしばしば嗜めては、苦慮していた。

    そんな自由な母に対して若干の憧れや、愛情に縋りたい気持ちが
    ヴィオレッタにはあった。
    そんな彼女の無垢な気持ちを利用してかしないでか、母親は
    実の娘の妖艶さにシャッターを切らずにはいられなくなっていた。

    娘を撮った写真は高く評価され母は気鋭のフォトグラファーとして
    名声を得たが、その栄光はやがてヴィオレッタによって吹き消されてしまうのだった。
    母の成り上がり物語と平行してヴィオレッタの心は消耗していく。
    自分の裸体が世に出てしまったという羞恥心と母に対しての失望
    から、非行に走っていく娘にしがみつく母。
    アンハッピーエンドだが、これは実話をベースにしており、
    かつてのヴィオレッタこそ本作の監督自身というのが一つの売り。

    過去のトラウマを映画に出来るエヴァ・イオネスコ 監督は
    トラウマの原因である母親の芸術的な感性を皮肉にも受け継いでいると見える。

  • 自身のトラウマを映画という作品として見事に創り上げたエヴァ・イオネスコ。とんでもないものを見てしまったな、という感じ。
    作品自体は未完成さが強い。迷い迷いながら創り上げた感が強い。葛藤が垣間見れ、消化できないし、一生付き合っていくであろう傷が痛々しい。来日時のインタビューがまたよかった。エヴァ・イオネスコは4歳から12歳まで母親の道具、人形として写真を撮られていたそうだ。4歳なんて分からないよね、可愛い可愛い言われたら嬉しくなるし、ヌードとかに嫌悪するはずがないもの。
    ヴィオレッタ役を演じたアナマリア・ヴァルトロメイの、子どもでもなく女でもないそのままさがすごい。可愛いのに色っぽく、艶めかしい。撮影当時は10歳ですって、美しい。
    実話、それも本人の実話をもとにしたもの。ありのままに描いてしまうとホラー映画になると言っていたが想像を超えることをしていたのであろう。描きたかったのかもしれない、ホラーになっても、ポルノと言われても、でもギリギリのラインにして、規制がはいらない本当にギリギリのところにしたことで世界に知らしめたよね。凄かったです。観てよかった

  • 予告編を見て予想したよりはすごく見やすかったです。
    監督エヴァ・イオネスコの経験をもとにした作品ということですが、そのまま描いた訳じゃないな、と素人のわたしでもわかるくらいソフトに児童ポルノのことが描かれてました。(インタビューでも監督はそのまま描いたらホラー映画になってしまうわ!と言ってたし)
    ヴィオレッタを演じたアナマリアが危険なほど可愛い。
    当時、10歳〜11歳だそう。
    でも娼婦のような格好するよりも完全にローラースケートのが似合ってたなあ。
    男の子の匂いをかいで「宿題」と答える所も可愛い。
    シドの家に招かれて夜の映像もとても綺麗でした。
    話はともかく賛否両論。わたしはこの映画見れてよかったなあ

  • イリナイオネスコが気持ち悪すぎて、非常に良かった。腐った母親の極地で非常に共感できました。
    俳優陣が地味に豪華で、イリナイオネスコ役にイザベルユペール、エヴァ役は超美少女だし、なんとドニラヴァンもちょい役で出てる。
    エヴァは本物の何倍も綺麗で、映画の感覚と合っている。
    特典のインタヴューに出てくる本作の監督の本物のエヴァはRの頃のまんまの雰囲気で、半生をそのまま映画化するとただのホラーになるとか言ってたけど、それはそれで見たかった。
    あと、ポルノ感は論争とかあったの不思議なくらい全くないよ。
    子どもに自己の欲望を投影し、都合よく扱うただのダメ親の話。

  • 「エコール」以来久々にヤベェ幼女のやつ来た! アナマリア・バルトロメイの完成された美しさがすばらしかった。

  • この監督は自分の人生を否定したいもしくは肯定したいという気持ちがあるのかしらん
    撮らせてくれるなら日曜日に友達の家に遊びに行っていい、って言われて間髪入れずにドレスを着るところが痛々しかった。

  • 輝くブロンドの美しい娘が、母親のモンスターのようなエゴにつぶされかけ、必死で逃げ生きようとする物語だった。少女に似つかわしくない濃いメイクを普段もするようになる様はまるで武装のよう。最終的に輝くブロンドの長髪からパサパサのプラチナブロンドの短髪になり逃げさる娘、そこに愛してると叫ぶ母親の姿が恐怖。それにしてもヴィオレッタ役の少女の美しいこと…。

  • 2016/1/17鑑賞。
    ヴィオレッタ役の子は金髪がよくお似合い。
    画像検索してみると地毛は黒く、華がなくなるような…
    母親がいつまでも女として生きる様を見せつけられ、幼いながらに自我と葛藤し、見所はたくさんあったように思うが、なんといっても衣装や小道具の世界観はとても素敵だった。

  • 耽美退廃的な危うい少女。こういうの好きな人多そう。彼女なりに理解してるとこと譲れないとこがある(母親より信念がありそう)、最後は髪型びっくりした。離れたいようで離れたくない離れられない関係。
    Je t'aimeを繰り返す母とVa-t'en!を繰り返す娘

  • 美しすぎるね、ヴィオレッタ

    美しさと儚さって、混在してる

    劇場で観たかったなあ、映像美

    強気な瞳、幼さの中にある艶めかしさ、
    ギャップがより一層美しく見えさせるんだね

  • 母の着せ替え人形の様に。
    おもちゃの様に育てられ。
    芸術とエロスの狭間で生きていた少女時代。

    やがて大人になり、自身が監督となり映像として残した彼女。
    あの日を振り返り、改めて母の思いを感じ。
    自分を見つめたかったのではないかと。。

    子供ながらに自分を主張し。
    子供らしも。
    早く大人になりたい思いも。
    母とは違うという思いも。

    母は、本当は誰よりも娘が可愛くて。
    でも愛し方を間違っている事にも気付かず、むしろ愛し方を知らないのかもしれないと。
    加速し歯止めが効かなくなっていく姿。

    歪んだ愛と救い様のなかった日々、それでも私は今生きているという彼女の心の叫びで溢れていました。

  • 少なからずとも芸術に携わっている身として複雑で、考えさせられる作品
    美とはなにか、神様がつくった足枷のようなものなのか
    芸術家は絵でも音楽でも、絶えず生産し続かなければ生きていけない生き物なのだ

  • ラストシーンなんて監督がどんな気持ちだったか考えると泣ける(´;ω;`)

  • ヴィオレッタ役の子役が本当に美しくて、それだけでも観る価値あります。あと母親が娘を自分と同一視しすぎてて怖かった。

  • ・澁澤龍彦アコガレの強い私には、バロックでゴシックで頽廃的なイリナ・イオネスコの写真集は羨望の的。高価。
    ・母アンナ=イリナ。娘ヴィオレッタ=エヴァ。

    ・性の匂いを纏おうとする少女は、オナネタとは別に蠱惑的な美しさがある。芸術的と言ってしまいたい気持ちもわかる。
    ・ファム・ファタルはおおむね成人男性の願望だと思うが、メディアに流通する欲望の鋳型に自分を当てはめようとする少女の背伸びは、また愛おしいものがある。

    ・どれだけ追い求めても若かりし自分自身を撮影するのは不可能。自己愛を投影して断られるのはどの家庭でもそうだが。
    ・普通なんてつまらない、とは母。苦しいくらい逸脱しなければ芸術的ではないのか?

    ・監督にとって、自分の過去を美しく撮影することは、断罪したい母が行っていたこととパラレルな行為。
    ・許せない許したい愛せない愛したいが混在すれば、映画作品として纏まりを欠くのは仕方ないのかもしれない。

    ・実話をそのまま撮るとホラーになるわ、とは監督談だが、ゴシック味薄くポップスタッチだったのがやや残念。
    ・ラストは「大人はわかってくれない」オマージュだ。
    ・いきなり婆さんが死んだり、唐突にミニスカを纏ったりと、構成も脚本もたぶんよくない。いいのはアナマリア・バルトロメイ。ドニ・ラヴァンの登場は少し嬉しい。

  • 美しすぎる娘(ヴィオレッタ)は母親を狂わせた。

    私はママのモノじゃない



    MY LITTLE PRINCESS

  • 娘ちゃん役の美しさだけでご飯一杯食べられそうなくらい美しい(

  • 娘を利用するエゴを愛と受け取れるだろうか。
    施設でのヴィオレッタの笑顔がそれを物語るよう。

  • もやもやする映画。
    でもヴィオレッタが綺麗でかわいすぎて見てて癒されます(*´-`)

  • 主役のアナマリアちゃんが可愛くてかわいくてかわいくて、それだけで最後まで楽しめる作品でした。どのシーンも切り取って待ち受けにしたい。ポスターにしたい。

  • 芸術は人を狂わせる。評価されない芸術だってあってもいいはずなのに、母親は狂気に走る。全く救われない。

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