- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988013103986
感想・レビュー・書評
-
\\事件に携わった人々の個々の苦悩//
ケネディ大統領暗殺を扱った作品としてはどうしても『JFK』などを想い浮かべてしまうのだが…
本作は暗殺事件としての経緯、解明といった観点には重点を置いておらず、事件に携わった医療従事者、記者、犯人オズワルドの兄弟、母といったような個々の心情を取り巻く苦悩が、前面に打ち出されていたように感じられた。
その演出がなかなか小気味よくて良い。
SP達のワイシャツの襟と背広の襟元にべっとり血のりが付着している様子や、ジャクリーン夫人が血染めのスーツのまま、飛び散ったケネディ氏の頭蓋骨の一部をいつまでも握りしめているという辺りは、史実のまま表現されていたようだ。
等身大の深い嘆き、落胆、激しき憤怒。
それらが実にストレートに画面から伝わってくるのを感じる。
妙に小細工をしていない演出が、この悲劇(事件)に在っては、最大限、且つリアルに表現されている。
初の日米宇宙中継放送が米国大統領の暗殺になってしまったという、何とも驚くべき想像を絶する悲劇… 当時、私はまだ小さな子供だったが、大統領の頭部が吹っ飛ぶ光景と、ジャクリーン夫人がその残骸を両手で、かき集める仕種とが、今もこの眼に焼き付いて離れない***
『改めてここに 心よりご冥福をお祈りするものである。』詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ケネディ大統領の暗殺犯とされるリー・ハーヴェイ・オズワルドの兄と母、シークレットサービス、事件を撮影していたロシア系社長などを中心にした群像劇。
暗殺事件によって混乱した様子を淡々と写しているだけだが、意外と興味深く面白かった。 -
アメリカのケネディ大統領暗殺の日からの4日間、今までの映画などではあまりスポットライトが当たらない病院や州警察や暗殺犯とされたオズワルドの家族などこの事件に巻き込まれた人たちの混沌とした様子を淡々と描いた作品。
本来のタイトルは『パークランド』だけなのに、そのあとに邦題はおかしな副題をつけたせいで作品自体が損をしていると思う。
当然のごとく、いきなり起こった「真実は何なのかわからない」歴史的事件に巻き込まれたダラスの人たちの状況を淡々と描いているのに…。
ケネディ大統領も犯人と目されたオズワルドも同じ「パークランド記念病院」に銃撃後に運ばれ、そこで必死の救命活動がされたことを今回初めて知りました。
医師たちは善の象徴のような「アメリカ大統領」と悪の象徴のような「銃撃犯」を数日の間にともに必死に助けようとします。
プロフェッショナルとはこういうことなのだな…と思いました。
まぁ、製作はトム・ハンクスさんで自分の息子さんをメインキャストの1人に選んでいたり、カメラワークをわざと素人っぽくしているところなどに狙い過ぎな感じもあったけれど、1時間半という短い時間で観客にそれなりに何かを感じさせるお話だったと思います。 -
ケネディ暗殺後の周囲の混乱ぶりをドキュメンタリー風に。ケネディ暗殺映画に興味なかったけど見たら面白かった。あの衝撃的な映像を撮影してしまった人とオズワルドの兄が興味深かった。
-
ケネディ暗殺を描いた映画としては「JFK」が決定版だと思いますが、事件が起きたときの周囲の人物を描いた本作もこれはこれで大変おもしろい。
オズワルドの家族(「24」シーズン3のチェイスだ!)や、現場でビデオをまわしていた男(ポール・ジアマッティ)、ケネディとオズワルドが次々に救急搬送されてきて「勘弁してよ〜」ってなるドクターたち(ザック・エフロンと「ミスト」のカルトばばぁことマーシャ・ゲイ・ハーデン)など、色々な人間模様が印象に残ります。みんなあの事件で人生が狂わされている。 -
地味にキャストがよかった。が、実物とザック・エフロンが違いすぎw
-
( ^_^) Peter Landesman監督。
1963年のケネディ大統領暗殺。現在我々が見ることのできるあの映像を偶然撮影したカメラ愛好家、犯人の兄・家族、シークレットサービスの責任者、等周辺の人々を描く。狙撃されてからパークランド病院に運ばれ治療されるシーンは実にリアル。なんと2日後に射殺された犯人も同じ病院、同じ医師の元に運びれていたという事実。丁寧に作られた良作だ。 -
撮影者や病院や逮捕の裏側が語られていますが・・・ふうんっていう感じ・・・
でもそれなりに緊迫感もあったし、撮影者のその後など知らなかったこともあり・・・
レビュー書いてたら案外よかったような気がしたので☆3→4に変えておきます。