チームが機能するとはどういうことか ― 「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ [Kindle]

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  •  「学習する組織」「人を助けるとはどういうことか」を統合する内容。失敗から学ぶ必要性は理解していたが、失敗をすべきでない場合と失敗を奨励すべき場合の区分が自分の中で整理ができていなかった。「知識の成熟度(プロセス知識スペクトル)に応じて失敗の区分をする」という観点は、実際に本書の教えを実行する上でとても重要である。


     まず、専門化、複雑化する環境ではトップダウンのアプローチはワークしない。人々に意見を自発的に出させながら、改善を繰り返すアプローチとそれを可能にする学習する組織が必要である。チーミングはその環境づくり。

    学習する組織とは(チーミングの結果でもある)
    ・質問する(率直に意見をいう)
    ・情報を共有する
    ・支援を求める(協働する)
    ・証明されていない行動を試みる
    ・失敗について話す(省察する)
    ・意見を求める

    学習する組織は失敗をポジティブに受け入れるべきだが、失敗を生み出すプロセスを段階に区分して、リーダーのアプローチを変える必要がある。
    ・ルーチン:防ぐことのできる失敗→プロセスからの逸脱に注目、スキル、支援の不足
    ・複雑なプロセス:プロセスまたはシステムの故障
    ・イノベーション:意義ある失敗

    失敗に対しては「探索思考」で

    チーミングをするリーダーの資質
    ・信頼のおける責任感の強い人
    ・互いを尊敬し、意見の衝突が不可避であることを理解し、そうした困難を調べる責任を引き受けられる人

    リーダーの役割
    ・学習するための骨組みを作る
    ・心理的に安全な場を作る
    ・失敗から学ぶ
    ・職業的、文化的な境界をつなぐ

    チーミング
    ・自分の役割=リーダー は自分が相互依存していること をはっきり述べ、自分も間違う場合があることと協働を必要としていることを伝えなければならない
    ・メンバーの役割=リーダーはメンバーがプロジェクトの成功に不可欠な優れた人物として厳選されていることを強く伝える必要がある。
    ・目的=メンバーのやる気を高め、団結させるために、リーダーは明確で説得力のある目標をはっきり伝えなければならない

  • ケーススタディが多く、章によっては冗長に感じることが割とあるが、二章、三章がとても整理に役立った。

  • 会社で急に持ち上げられた「心理的安全性」
    について学習するために読みました

    あくまでも土台として必要な要素だという
    ことだけど、それを高い状態で維持することが
    とても難しい。
    やっぱりリーダーの資質によるということ。
    個人的には特に目新しい内容ではなかった。

    こういった内容の本を読んで思い出すのが、
    自分が苦しい時に手をさしのべてくれた人や
    逆に苦しくてポキッと折れてしまった人達。
    彼らはどういった気持ちでいたのだろうか?
    ということをよく考えていて、日々の行動への
    反省としています。

  • 直接話のできる親しみやすい人になる。
    現在持っている知識の限界を認める
    具体的な言葉を使う。
    参加を促す。

  • 心理的安全性という言葉を広めた筆者の研究をまとめた本

    学習する組織をつくっていくために必要なリーダーシップなどが紹介されています

  • 自社のマネージャー読書会の題材として読んだ。

    全体に言っていることはわかるのだけど、今ひとつ直近の自分たちにどう適用していくかのイメージにまでつながりにくかった。

    心理的安全・フレーミング・リーダーシップ、このあたりの必要性や重要さの再認識はできたと思う。

  • Googleのプロジェクトアリストテレスによって注目を浴びた「心理的安全性」は、本書の著者、エイミー・Ⅽ・エドモンドソンの論文による提言が発端である。
    2014年に書かれた本であるが、古さを感じない。チームではなくチーミングという言葉が使われているのも、個人と組織の関係が多様化する今の時代にマッチしている。「変化と競争の激しいグローバル経済の中で成功するには、組織は学習する力を持たねばならない」と著者は述べている。そのためには、職場環境における対人リスクを排除して、チームの心理的安全を築く必要がある。とくに組織開発に携わる人には、おすすめの一冊。

  • コミュニケーションは常に悩んでいるが、最近組織としてチームとしての仕事の仕方、機能の仕方について改めて悩み始めているので、タイトル通り「チームが機能するとはどういうことか」知りたくて読んだ。
    この本の解としては、「実践の中でよい失敗を積み重ねることで組織として学習し実行力を上げる」となるだろうか。
    率直に意見を言わない、心理的安全が低いチームと、メンバーが積極的に発言し心理的安全が高いチームで如何に成功に違いが出るかを述べ、組織としてTrial & Errorを組織的に行い上手に失敗することで経験を積み、早く成功するためのリーダーシップについて解説している。
    論理的に構成されておりわかりやすい。

  • さいごのほう流し読みに。。

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