本当に残酷な中国史 大著「資治通鑑」を読み解く (角川SSC新書) [Kindle]
- KADOKAWA (2014年9月11日発売)
本棚登録 : 42人
感想 : 8件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (188ページ)
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
共産主義が悪いから今の中国があんな酷い国なのではない、昔からああなのだということがよく分かる本です。中国人の残酷さ(初っ端が食人の風習の話です)、官僚のド派手な蓄財、狡猾さ(恩人を平気で裏切る)を物語るエピソードを資治通鑑からピックアップして纏めてあります。正直引いちゃいます。でも彼らがああなのは余りにも中国の歴史が過酷で、そうでもしなければ生き伸びられないからだということが分かった。この本を読むと中国が世界の覇権を握るのだけは勘弁してと思う。全日本人必読の本です。特に中国進出を考えるビジネスマンや中国人研修生を受け入れる企業の経営者は必読です。広島の牡蠣業者のところであったような惨劇が起こらないようにするためにもこの本を読んだ方がいいです。ちなみに著者が言うように嫌中本ではありません。この本に載っているエピソードは全て北宋の司馬光の資治通鑑からの引用です。別に著者が都合良いように解釈してるわけでもありません。漢文の原文も載っています。著者は、中国人は善悪のスペクトルが異常に広く、とんでもない悪人もいるが、とてつもない善人もいる、と言っているが、その善人の例が殆ど挙げられていないのが残念。