世に棲む日日(一) (文春文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ※2021.9.18購入@honto

  • 吉田松蔭が主人公の巻。今まで詳しくはなかった松蔭について知ることができる一方、視点があちこちに飛び、ストーリーに没入しづらかったです。

  • スーパーファンキーボーイ松陰の青春、苛烈にしてさわやか。熱くておもしろい。

  • 革命思想家・吉田松陰と革命家・高杉晋作を描いた作。思想家と実践者の違いを綺麗に対となるような鮮やかな構成と展開で、幕末好きとしてはのめり込む。しかし、江戸時代の知識階級や侍たちの教養と詩の才が心憎い。読後、夭折した二人の生涯が余韻として胸に残る。
    「世に棲む日日」という題は司馬があとがきでこう触れている。

    “ 秋の空の下に白い河原の石が磊々ところがっているような印象からそれをつけた。 ”

    と、簡潔にして美しい一文にまとめている。司馬の文章で思わず、はっ、とするとき、それが本編より余談とあとがきのなかにあるのはどうしたことか。

  • 吉田松陰を主人公にした話。
    幼少期から江戸へ出て、ペリー来航まで。

  • なんか松陰先生が暑苦しく描かれている。
    花燃ゆでは松陰先生はさわやかに描かれており、描写の違いが明らかで面白い。長州藩って若手が活躍出来るいい風土だよね。

  • 桂小五郎や高杉晋作が武の腕も兼ねていたのに比べ、学一筋のガリベン侍だった吉田松陰の青春時代を描く。第一巻は脱藩してまで行った東北旅行、佐久間象山への師事、黒船来航まで。これと思ったら良く考える前に行動する人物だったらしく、外見は侍にしては女性的だったらしい。お滝という松陰の母親が実にユニークな人物として描かれている。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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