- Amazon.co.jp ・電子書籍 (259ページ)
感想・レビュー・書評
-
個人的米澤穂信フェア開催中♫
これも面白かった。
夢想家のお嬢様たちが集う大学の読書サークル〈バベルの会〉。
バベルの会に関わる5つの事件。
どんな読書会なのかは実際に参加してる場面は描かれない。
5つの物語にほんの少し〈バベルの会〉が文字だけで登場するのみ。
お嬢様たちの生活や悩み、同じ年ごろの使用人がいて、敷地も広いお屋敷にお住まいで、なんとも庶民の生活からかけ離れた世界を描いてます。
いったい時代背景はいつ頃の感じだろうか。
1960年代くらいかな。
それが一変しておどろおどろしい結末へと向かう。
どの話も清々しさとか全然無し。
現実感とはほど遠い。
軟禁されてしまう物語が一番辛いかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
うーん
これもまた途中からわけわからんくなってしまった、、
ボトルネックもそうだったけど言い回しが独特なのかな、、?あんまりハマらん笑
ただインシテミルは読みやすく安かった気がする。 -
非常に面白い。品のある文体と謎が趣のある古めかしさと怪しさを放っていて、結末の部分は旋律と戦慄という贅沢な終わり方で、ゾクゾクした。とても好みな作品。
-
おもしろかったけど、期待しすぎていたかも。もっと気軽に読んでいたらもっと楽しめていただろうな。
-
5つの短編からなる短編集。
それぞれの短編は独立した話ですが、夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」の存在だけが共通しています。
いずれも物語の舞台は名家で、登場人物も上流階級の人々と彼らに仕える人々といった感じで、浮世離れしているせいか全く感情移入しないで読みました。
どの話も残酷で読後も良くないだけに、感情移入せずに読めたおかげで傍観者のように面白く読めたのかなと思いました。 -
豪華なお屋敷、お上品なお嬢様、従順な召使の方々。
どことなく、昔観た昭和の昼ドラマの雰囲気を思い出してしまって
懐かしくもわくわく?してしまった。。
「バベルの会」。なんて痺れるネーミング。
現実とかけ離れた、おとぎ話のような世界で、話としては読みやすかった。
でも、真っ黒で残酷。
読み進めるたびに、じわじわと、うすら寒くなっていく感じ。
「玉野五十鈴の誉れ」がお気にいりです。
米沢穂信さんの小説を読んだのは2作目。
他の作品も読んでみようと思います。 -
一昔前の名家に関係していること、読書会「バベルの会」のみが共通点の5つの物語。静粛で厳かな雰囲気が全編を通して流れており、ひとつの長編を読んだ感じがします。すべて読み終わったときに、「あぁ」と各タイトルの意味を納得。好きです。こういうの。どれもこれも、語り手の女性の覗いてはいけない影の部分を見てしまったときの衝撃が大きい。名家に生まれた/仕えた人達の抑圧された思いは計り知れないほど心の闇に深く根付いていて、自分でどう処理していくか、もしくはその闇に押しつぶされてしまうのか、そういったことがとても巧みに物語に組み込まれていて圧倒されました。今までの小市民や古典部シリーズとは全く違った印象ですね。
-
短編を1日にひとつずつ読んでいきました。 「お金持ちのお嬢様とバベルの会という読書会」にまつわる5編ですが、まずその世界観が好み。 ミステリーだけど読みやすく、予想しやすさはあるけれど、ラストでああなるほどー!となるくだりが毎回心地よかった。どれもよかったけど、「玉野五十鈴の誉れ」が特に好き。