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- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4571431211250
感想・レビュー・書評
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トニ・セルヴィッロが気になってAmazonで見つけたが、トップ画像とタイトルがイマイチでなんとなくそのままになっていたもの。やっと観たら想像以上でした。空虚なローマの文化人世界をフラフラと漂う主人公とローマの素敵な街並み、デザインに溢れた家々。映像観てるだけで楽しいけど、その中にセルヴィッロのあの8の字眉毛。あれが憎めないんだよねえ。苛立ちと虚しさ、寂しさの中に冷たい優しさがある。
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いやぁ〜これは美しくてとてもイイ作品でした。
歴史あるローマの中でも特に美しいであろう場所や遺物こうまでも存分に魅せてくれた作品って思い当たらないなぁ〜
知的階級や芸能人、芸術家など達が、有り余る財力で手に入れた退廃、退屈、無常感など、ありとあらゆる虚構がはびこるローマに人生の大半を置き続けてきた休眠作家である主人公が織りなしていく人間模様。主人公を取り巻く人達の何気なさに垣間見える人々の絶望した表情ややるせない哀しみ、本当は逃げ出したいと感じている本心を騙し続けて生きている悲しみを上手く表現しているイイ作品でした。
台詞が詩的で美しいので、演者の表情に滲み出す感情の起伏が痛いような哀しいような不思議な気持ちにさせてくれます。
なんとも切なさを感じる作品ですが、ローマの美しさに魅了されちゃう分を足して、割ったら丁度いい感じですね。
とてもイイ作品です。