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- / ISBN・EAN: 4532318409221
感想・レビュー・書評
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ワクチン三回目にして、初の発熱。
数値にすれば微熱程度なのだろうけれど、平熱が低い私にはキツイ。
そんな時に観るものじゃなかった・・・ドMか、お前は!と自分をぶん殴りたい気持ちになった。
子役の二人が本当の姉弟らしく、セリフはほとんど無いものの愛くるしい笑顔が印象的だ。
母親をはじめ、登場してくる大人の顔がほぼ映らず、扉から漏れる照明が揺れる演出であったり、隙間から覗いているようなアングルばかり。
ああ、そうか。ずっとずっと初めからこの女の子の目線だったのだ。
戻らない母親の絵を描きながら、日に日に衰弱していく弟の為に床にこぼれた粉ミルクを小さな手でかき集めながら、哺乳瓶でミルクを作るシーン辺りからずっと涙が止まらず。
事件を起こした母親は非難されて当然だが、元々は決して悪い母親では無かったと思う。
子供の大好物を作り、母子生活になっても働きながら資格取得の勉強を頑張っていたり。
誰にも頼れない、養育費も支払われない、生活苦から夜の仕事になり、寂しさから男性に依存した末路が幼い子供の命を奪ってしまった。
以前に読んだ別の本にこんな話があった。あるマンションのクリーニングに入った男性が、風呂場で作業をしようとした瞬間に、身体中があたたかくなり小さな、何かにしがみつかれて涙が止まらなくなって号泣していると、後ろから先輩から肩を叩かれて我に返った。
何故自分がこんなに泣いているのかわからず驚いていたら、この部屋があの事件があった場所だと知らされたと。
決して他人事では無いこの事件。私達大人が手をかけて世話をして愛してあげないと生きては行けないのが小さな子供なのだから。
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由希子(伊澤恵美子)は、夫と二人の子供と共に暮らしていたが、ある日、夫から一方的な別れを告げられ、子供二人とアパートで新生活を始める。毎日の長時間労働、資格試験、家事、子育てなどに追われながらも、必死に“良き母”であろうとする由希子。だが学歴も職歴もないシングルマザーは経済的困窮に陥り、次第に社会から孤立していく。なかなか泣き止まない子供や世話の焼ける子供や楽にならない暮らしから逃避するように、若い男性との情事に溺れる由起子。やがて悲劇的な結末に転がっていく。
2010年に起こった大阪2児餓死事件を元にした映画。
映画は、実際の事件の特殊性を省き、若い子供を愛しているシングルマザーが、楽にならない暮らしや育児に疲れ果てて、男遊びに逃避して子供を育児放棄して餓死させるまでを、ホームビデオで淡々と記録するように描いていて、生活のために昼夜問わず働く暮らしに疲れ果てていく由起子の憔悴していくところ、育児放棄された子供が飢えに苦しみ死に絶えていくところを緻密に描いていて、育児放棄やシングルマザーの貧困の蟻地獄のような苦しみが痛いほど伝わってくるヒューマンホラー映画。
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大阪で起きた児童二児餓死事件。
その実話をもとに製作された児童虐待テーマの映画です。
実話をもとにしているとはいえ、あまりにも生臭いシーンは適度にカットされており、子供が亡くなるシーンなどはかなりオブラートに包んだ表現になっています。(実際は虫などあの程度では済まなかったでしょうし、弟の状態を目の当たりにしてそれでも生き延びようとした女児の心境はいかばかりかと思います)
それがまた生々しく感じてしまうというか、配慮のつもりが恐ろしさを増幅させる感じではありますが……。
二児の母は夫と離婚して貧困になり、資格取得を目指していたところを高校時代の友人に「夜職すれば?」というふうな軽いノリで誘われ、足を踏み入れることに。そこで出会った客なのか、交際し始めた男が家に来て、半ば無理やり押さえつけられたまま事に及ぶ表現などは、彼女は常習的に暴力行為の被害者となっていたことが暗喩されているように感じます。
他サイトレビューなどを拝見して冒頭シーンからその予感を抱いていた方もおられて驚きました。
当時、マスコミでは連日報道がなされ、主にその矛先は母親に向けられたと聞きます。
ただ、母親の罪は罪として、世間や社会にできることが何か無かったのか。「母親が悪い」「この映画は後味が悪い」というだけで終わらせずに、これから繰り返さないためにはどういったことが可能なのか。その可能性を我々は日々、探っていかなければならない。
監督のそのようなメッセージ性を強く感じる映画でした。
幼い女児がどのような想いをめぐらせながらあの部屋で過ごしたのかと思うと、本当にいたたまれません。缶詰を空けようとするシーンがあり、あの辺りは本当に見ていて辛かったです。
母がいれば、何も特別な事はなくても幸せであろう女児が、身の回りのこともできない年齢で弟の世話を必死にする姿や、飢えをしのぐためにおおよそ食べられないものを口にするシーンなどもあります。
決して楽しい映画ではありませんが、一度は見ておかなければならない。そういう類の作品です。 -
面白いかと言われればものすごく面白くない。
子どもたちの演技とそれをさせたスタッフはスゴいなぁと思うけど。この子どもたちが大人になった時に自分が出てるこの映画を見てどう思うんだろう。そこは気になる。が、
これをきっかけに少しでもこんな事件が起こらない社会になれば作った甲斐はあるのかな。そのときは★5の価値はある。 -
なぜかNetflixに薦められるがままに鑑賞。
わかってはいたけど、もちろん後味悪いわなぁ。 -
育児放棄事件の実写で社会に訴えるやつか、と思って観た。
確かにそうではある。
しかしながら、変に現実味を帯びているだけにラスト10分はぞっとする。
生理的に無理だった。 -
由希子は夫と2人の子供とアパートで暮らしている。
綺麗に片付けられた部屋、手の込んだお弁当、完璧な家事と資格試験の勉強をしながら育児を続ける由希子だったが、夫が家に戻らなくなってしまう。
3人での生活となり、由希子は毎日外で長時間働くようになっていく。
大阪2児放置死事件をベースにしたフィクション。
ヤバイ、ヤバイです。
これ、一時停止して一休みしないと続き見れない、「ぼっちゃん」以来の痛々しさ( ´ : ω : ` )
うわー、もうホント、お願い、助けて!助けて!
と観ていて頭を抱えました。
ネグレクト(育児放棄)を扱った他の作品は物語としてみてられたけど、
この映画の映像はものすごいリアルさで迫ってきます。
定点観測しているカメラが映し出す、部屋の様子、食卓、衣服などなどの変化に注目です。
同様の他の事件とも共通していますが、
・母親失格とか、子供が可愛くないのか、と言った批判は当たらない。
(映画の前半観ればわかる通り)
・夫、友人、恋人など家を訪れる人で、母親以外に本当に子供に視線を向けている人がいない。
・隣人の気配が感じられない
(地縁がない)
という点は気が付きましたし、発見するのもかなり難しいんだろうなぁとも思いました。 -
実際にあった大阪二餓死事件・苫小牧育児放棄死体遺棄事件を混ぜて作った作品。
現実よりも母親に多少の同情要素があるけれど、免罪符になることはない。
ずっと心が苦しくて、虐待されていても子どもは母親を心から信じていて、振り向いて欲しいと思っている様子が伺えて胸が痛む。
言葉を悪く言ってしまえば、胸糞悪い映画なのだが
これが現実に起こったことであること(しかもマイルドにしていてこのレベル)を考えると見ることに意味を見出せる。もし近くで異変を感じたら迷わず通報しなければと改めて痛感した。
どうして子どもを大事にできない人のところに子どもが宿ってしまうのだろう。 -
子役の演技が秀逸
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どちらかというと再現VTRとか、ドキュメンタリーに近いのかなーという感じ。
映画として面白かったら、もっとたくさんの人が観るだろうに…って残念に思います。 -
Netflix
最近、しくしく泣くのも出来なくなってきてて、泣く時は専ら「スンスン」て感じの泣き方しかできなくなりました(...
最近、しくしく泣くのも出来なくなってきてて、泣く時は専ら「スンスン」て感じの泣き方しかできなくなりました(伝わってるかなぁ)
ではずっとモデルナだったんですね!
3回目が半量って初めて知りました…自分の副反応考えると衝撃すぎて…
熱とか胃腸炎て滅多にないから、たまに発症するとほんとに地獄ですよね…なんか精神的にやられます
余っているのか三回目は選べたのですが過去二回はモデルナアームに留まっていたので、油断しましたね。
「スンスン泣き」って、何で...
余っているのか三回目は選べたのですが過去二回はモデルナアームに留まっていたので、油断しましたね。
「スンスン泣き」って、何であんなに鼻水だけ大量に出るのか謎です笑笑
たまに号泣してデトックスの「涙活」も必要なのかもですね笑
わたしはどれも選択権なく決まっていきました笑
確かに前2回モデルナだったら油断しますね!ほんとにお疲れ様でした!...
わたしはどれも選択権なく決まっていきました笑
確かに前2回モデルナだったら油断しますね!ほんとにお疲れ様でした!!
涙をこらえた水分が鼻に移行してるんでしょうか…?笑
もっとうわーんと泣いたら楽になるのに、と思うことって結構ありますよね。