失恋ショコラティエ コミック 全9巻完結セット (フラワーコミックスアルファ)

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感想・レビュー・書評

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  • 小動爽太は、高校時代から憧れていたサエコ(高橋紗絵子)と付き合っていた。バレンタインデーの前日、爽太は精魂込めて作ったボンボン・ショコラをプレゼントするが、サエコは別の男性と付き合っていると、受取りを拒否する。そもそも、付き合っていると思っていたのは爽太だけだった。爽太の考えでは、「付き合って」と言ったら「うんいいよ」とサエコが言いクリスマスイブの日キスもしたので、当然付き合っていると思った。一方、サエコによると爽太に告白されたとき「いいかな」と思ったけど、その後、元彼とヨリが戻ったとのこと。「二股では?」との爽太の疑問には、「(爽太とは)エッチはしていない」ので爽太とは付き合ってはいないし二股にもならないとのこと。
    傷心の爽太は製菓学校を卒業後フランスに渡り、有名パティスリーのラトゥリエ・ド・ボネールで、菓子作りの研鑽に励む。5年後、爽太はボネールの日本出店を機に帰国し、マスコミからボネール日本店を支える若きショコラティエと紹介される。
    爽太はただサエコを振り向かせたい一心で修業に励んできた。爽太は帰国後サエコとの再会を果たすが、サエコは結婚が決まっていた。間もなく爽太は独立し、ショコラ専門店「ショコラヴィ」を開店させる。
    そんなある日、爽太は、サエコがチョコレート専門店「RICDOR(リクドー)」の豪華さ素晴らしさ・ショコラティエがカッコよかったと熱く語るのを目の当たりにし、少なからぬ嫉妬心を感じる。自分自身も視察したくなった爽太は、「RICDOR」を訪れオーナーショコラティエの六道誠之助と出会い意気投合する。
    後日、爽太は、六道の誕生パーティーに招待され、そこでモデルの加藤えれなを紹介される。えれなとは、互いの片思いについて語り意気投合し、えれなの家で一夜を共にする。えれなと片想いしている者同士心を通わせた爽太は、えれなとちゃんと向き合うために、バレンタインデーにサエコにチョコレートをプレゼントしてちゃんと告白してフラレようと決意する。爽太からの告白にサエコが返事しないまま迎えたそんなホワイトデー当日、サエコが夫の暴力から逃げ、ショコラビに転がり込んでくる。えれなとの約束「サエコの返事を聞いたらちゃんと報告しに行く」を振り切って、家出したサエコと身体を重ねてしまった爽太。爽太に放置されたえれな。二股かけている男との不毛な恋を終わらせ、オリビエと付き合い始めたまつり。爽太への片想いを拗らせる薫子。彼らの恋の行方は?
    嵐の松本潤主演でドラマ化された水城せとなの代表作。
    わざと冷たく距離を取ったりメールに返事しなかったり相手からアプローチしてくれるように振る舞ったり、相手に心を許してもらえるように相手の好みを研究したり、片想いの相手の前で他の女の子とイチャイチャして相手に嫉妬させたり、自己完結した妄想して勝手に舞い上がったり、それでも相手の思わせ振りな言動に振り回される綺麗事じゃない恋というものを、サエコを振り向かせるために悪い男になろうとする爽太、彼女がいるのにその気にさせることを言ってキープとしてつなぎ止めるチャラい奴との不毛な恋を振り切れないまつり、爽太への片想いを拗らせながらプライドの高さからなかなかアプローチ出来ない薫子の恋愛模様を通して描いた大人の恋愛と多種多彩なショコラにキュンキュンさせられる傑作恋愛漫画。
    サエコとの恋を卒業して相手に自分のみっともないところをさらけ出してえれなと爽太が結ばれる展開は、自分の全てをちゃんとさらけ出して受け入れてくれる相手が運命の相手だなと思えるし、サエコがまつりや薫子に伝授するモテる女の恋愛奥義「女は男に古臭い手を使われると冷めるけど、男は女に古臭い手を使われるのが一番効く」「意識的にも無意識的にも人の気を引く努力をしている人がモテる」「恋に失敗するのは信じる相手を間違えたから」「自分が大丈夫と信じた相手なら相手に任せることも大事」「逃げたり戦ったり歩み寄ったり義務は果たして権利を勝ち取る」など赤裸々な女性の本音は男女問わず共感出来るし、何度も繰り返し読みたい傑作恋愛漫画です。

  • 途中まで買っていたのですが、最近最終巻を買って読み直しました。水城せとな先生の漫画はほかにも読んでますが人間のドロドロしたところをとても上手に描いていると思います。なかには感情移入できるキャラもいてとても面白かったです。
    こちらの作品はとても有名でドラマにもなったので一度読んでみるといいかもしれないです。

  • コロナ篭り期間に、メルカリ売上を全て漫画にする際に中2の娘が選んだコミック。登場人物たち全員が皆こじらせていて、1人も共感出来ないのだけれど、話としては面白かった。なお、ビッチにはビッチなりの戦略があるのね、という「なるほど感」が収穫か。


    チョコレート屋さんていうと近所のいくつかのお店しか行かないが、今度は新しい店も試してみよう。

  • 漫画は記録しないつもりだけどこれだけ。
    少女漫画だけど全男子に読んで欲しい1番好きな漫画。

  • 恋愛マンガは苦手だったがこれは面白かった。
    少女マンガらしい最後の大団円っぷりも何だかんだホッとした。
    主人公の考案するチョコは架空の商品ながらなかなかのクオリティ。販売してほしい。
    菓子職人が作品を生み出す経緯というのは画家や小説家に比べイメージしにくいものだったが、このマンガでアイデアから製品に至るまでの行程がざっくりイメージできた。
    現実には他商品との差別化とかコストとかニーズへの対応とか様々な要素が絡むのでしょうが。

  • チョコレートの絵が綺麗で読み終えたら食べたくなった。何かを成すには強い衝動が必要なんだ。作中で爽太が言うセリフ
    「喜怒哀楽どの感情も何かを産み出すものだけど“哀”が1番役に立つね。クリエーティブ魂を1番刺激してくれるのは“哀”だよ。悲しくて傷ついた心は必死で幸福を引き寄せようとするもんね。」が良かった。

  • 10年ぶりくらいに少女漫画読んだ。
    水城せとなも15年ぶりくらい。
    展開が目まぐるしく変わって一気に読んだ。
    細やかな心理が入り乱れてるのに、すっきりしていて読みやすかった。
    チョコレートのこともデザインや内容がセンス良くて面白かった。

  • 主人公が青春真っただ中の青年で、大好きな人を追いかけながらセフレに走る話。

    恋愛小説が好きな人におすすめ

  • 「ソータがサエコを好きになったことでこんな店が出来たのならそれはすごく価値のある恋愛だよ。その恋の価値を僕は認める。」

    「60億人のうち59億9千万人に嫌われてもいいよ。1千万人と愛しあえたらもう十分夢みたいでしょ。」

    「あんたはいつも我慢してイイコでいるとこあるからね。そりゃあとっても立派なことだけど……でももしもあんたを傷つけるものがあったらあんたもガンガン戦ってもいいのよ。」

    「なんにもしてないのに向こうが勝手に好きになってくれればそれが一番ですよね。でも普通、ないですよね。だって、お菓子だって味だけでじゅうぶん美味しいのに、それでも売れるためには形や色を可愛くしたり、綺麗な箱に入れたり、愛される努力が必要なんだなって思うし…意識的にでも無意識的にでも、人 の気を引く努力をしてる人が好かれてるんだと思うんですよね。」

    えれなちゃんがすきだなー。さえこちゃんはかわいい女でえれなちゃんはいい子でかわいい。いい女に両方なりそうだけど私は「大丈夫!」っていう子が好みだ。

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著者プロフィール

漫画家。代表作に『失恋ショコラティエ』『脳内ポイズンベリー』。作詞や文章などの創作もあり、多方面で活躍中。

「2015年 『柘榴姫社交倶楽部』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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