天冥の標Ⅷ ジャイアント・アーク PART2 [Kindle]

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  • 早川書房
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感想・レビュー・書評

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  • 前に読んだときはこの前巻までで挫折したので、ここからが初読。冒頭のアクリラのくだりが怖くて読むのを止めてしまった記憶があるような…。
    星の中心に穴をあけて動かすって、なんかいきなり破天荒なことをやらかしている気がするが。リアリティの相場観がわからないが、カルミアンとドロテアが色々と規格外だから、あまり気にしても仕方がないのか。
    プラクティスは今までもカルミアンとのコミュニケーション不全で色々痛い目に遭っているのに、今回また彼らの言葉を信じて星ひとつ動かすって…?と思ったけど、結局、ミヒルがミスチフに操られているからということか。なるほど。
    じゃあミスチフはなんでカルミアンの母星に行きたいのかというと…よくわからなくなってきた。

  • コミカルなキャラクターだったはずのカヨの発言が不気味でゾワゾワする。カドム達がたどり着いた植民地の天井内部の様子から窺える時の流れが悲しい。Ⅰ巻では不気味な怪物としか思えなかったイサリが実は年相応の女の子なのが分かって和む。終盤ではⅠ巻に出てきた謎の二人組が合流し(そういえばこんな人達いたな。忘れてた)、何だこの人達(人じゃないけど)?と新たな謎を残す。植民地では一旋次の行方が心配。ラゴスもカンミアもそれぞれ企みを隠していそうだし、アクリラがどうなってしまったのかも気になる。

  • とうとう最新刊に追いついてしまいました。どの巻でレビューすれば良いか不明です。
    全10巻の予定と聞いており8巻まで読むうちに9巻が出るのではと期待しておりましたが、まだ何時出すのかというアナウンスもないままに既刊は読了です。過去の発刊ペースなら5月ぐらいに9巻が出るはずなのに。

    メニーメニーシープという太陽系外植民地での出来事で始まった第1巻。希望に満ちてハッピーエンドで終わるのかと思いきや、いきなり“咀嚼者”の登場で、主人公をはじめ大方の登場人物が死亡ないしは行方不明で終わった第1巻。
    2803年が舞台であった物語は第2巻で2015年に巻き戻る。第1巻とのつながりが掴めないまま、冥王斑という凶悪な伝染病のパンデミック(世界敵規模での流行)を描く。
    巻を進めるとともに見えてくる、天冥の標の世界観。物語の舞台は太陽系だが描かれる事件は全宇宙を巻き込み太陽系誕生以前から続いている抗争である。なにやら平井和正の幻魔大戦を髣髴とさせる。
    第1巻を構成する登場人物(種族)も巻が進む毎に登場してくる。

    第8巻では舞台、時代は第1巻に戻る第7巻までの構成を踏まえ、もうひとつの(もうふたつのか?)メニーメニーシープが語られる。

    長い長い物語ではありが、毎巻ごとに新たなアイデア、展開が盛り込まれ飽きることがないのである。

    久しぶりに新刊を待つことになってしまった。

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著者プロフィール

’75年岐阜県生まれ。’96年、河出智紀名義『まずは一報ポプラパレスより』でデビュー。’04年『第六大陸』で、’14年『コロロギ岳から木星トロヤへ』で星雲賞日本長編部門、’06年「漂った男」で、’11年「アリスマ王の愛した魔物」で星雲賞日本短編部門、’20年『天冥の標』で日本SF大賞を受賞。最新作は『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2』。

「2022年 『ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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