脱・限界集落株式会社 [Kindle]

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  • 文庫になるまで待ちきれず、Kindle版を購入してしまった
    黒野伸一のシリーズ第二弾。過疎と高齢化で限界集落と化していた
    村を、法人化することで見事に救ったチームの4年後の物語。

    今作の主軸はシャッター通りと化した過疎の街の商店街の再生。
    農業が特にキーワードになっているワケでは無く、下手すれば
    都下でも問題になっている死滅間近な商店街の巻き返し術が中心に
    なっているから、僕としては感情移入がし易い。

    人に頼られる喜びや、新しい何かを創る楽しさなど、僕がすっかり
    忘れていた感情が随所で掘り起こされる。痛快な内容だが、自分の
    情けなさを思い知らされる痛い作品であることも間違い無い。
    コレ、もちろん褒め言葉です。

    爽快感に関しては、前作を大きく上回る。
    池井戸潤の「下町ロケット」に並ぶ、痛快な仕事小説として最大級
    に評価。皆、読むべし!

著者プロフィール

黒野伸一(くろの・しんいち)
一九五九年、神奈川県生まれ。『ア・ハッピーファミリー』(小学館文庫化にあたり『坂本ミキ、14歳。』に改題)で第一回きらら文学賞を受賞し、小説家デビュー。過疎・高齢化した農村の再生を描いた『限界集落株式会社』(小学館文庫)がベストセラーとなり、二○一五年一月にNHKテレビドラマ化。『脱・限界集落株式会社』(小学館)、『となりの革命農家』(廣済堂出版)、『長生き競争! 』(廣済堂文庫)、『国会議員基礎テスト』(小学館)、『AIのある家族計画』(早川書房)、『グリーズランド1 消された記憶』(静山社)、『お会式の夜に』(廣済堂出版)など著書多数。

「2021年 『あした、この国は崩壊する ポストコロナとMMT』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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