「社会を変える」を仕事にする ― 社会起業家という生き方 [Kindle]

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  • 英治出版
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  • 病気の子供を預けられる場所がない、そのために仕事を休まないといけなくなる、会社での立場が悪くなる。そんな社会の問題を解決するために「病児保育」の仕組みを作ろうとNPO法人を立ち上げ、起業する過程を描く。
    中身は堅苦しい感じは全くなく、色んな失敗や苦労した話、むかつく役所の対応、助けてくれる色んな人たち、スケールの違うアメリカの状況などなどが盛り込まれている。軽妙な語り口とストーリー展開のうまさから最後まで飽きずに読めてしまう。
    社会への閉塞感を感じていて行動したいという若者にぴったりの本。良書。

  • ・資本主義は経済活動だけでは成立しない。その下にしっかりと機能する社会があって、資本主義が成立し、社会の方にもその潤いが還元される。俗物が社会を良くしたいと考えることは、おかしなことか?

    ・ソーシャルベンチャーの唯一の武器は、明確な社会性。どんな大企業にも勝る部分。言葉が認識を生んで認識がアクションを生む。ソーシャルプロモーションとも呼ぶ。

    ・溺れる赤ん坊のメタファー
    目の前で溺れている赤ん坊を助けること忙しくなり、実は川の上流で1人の男が赤ん坊を次々と川に投げ込んでいることには気付かない。問題はつねに、それを生み出す構造がある

    ・カブームは8年間で600個の公園を作った
    教育ソーシャルベンチャーのシティーイヤーの予算規模は40億円

  • ストーリー仕立てになっており、とても読みやすい本になっています。謝辞に、お世話になった人の名前がたくさん出ています。この本で語られている以上に、多くの人たちが協力してくれたことが分かります。右も左も分からない状態からスタートして形にしていくには、人との出会いと協力がないといけないのでしょう。

著者プロフィール

駒崎弘樹(こまざき・ひろき)
1979年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、2004年にNPO法人フローレンスを設立。日本初の訪問型・共済型の病児保育を開始。2010年「おうち保育園」、2014年「障害児保育園ヘレン」、2016年「フローレンスの赤ちゃん縁組」、2017年「こども宅食」を次々にスタートさせる。08年Newsweek誌「世界を変える100人の社会起業家」に選出。公職としては、厚生労働省「イクメンプロジェクト」座長を務める。著書に『「社会を変える」を仕事にする 社会起業家という生き方』(ちくま文庫)、『働き方革命』(ちくま新書)、『社会をちょっと変えてみた』(岩波書店)等がある。

「2022年 『政策起業家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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