光る牙 (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 『羆嵐』以降、ヒグマ小説はひとつのジャンルになってるかもしれん…
    これは展開が早いし文章も簡潔なので、読みやすくて面白かった〜
    自然対人間の構図もはっきりしてる、括り罠とか山の禁忌を侵すやつは絶対罰が下るのよね…
    (わかりやすすぎるというか出てきた瞬間にもう絶対こいつ食われるやろキャラおるけど、まあその手のフラグはパニック映画とかにもつきものなわけで…)
    ヒグマ最後までしぶとくて怖い。重量感ある。臭そう。勝てる気がしない。
    戦いの展開はカーチェイスあり爆発あり肉弾戦あり、アクションがこれでもかってくらい派手で迫力満点。
    最後は思いもかけない方法でトドメ、っていうのも王道でとても好き。
    あと白い個体(アルビノではなく)っていうのも上手いよなあ、すごい映像が浮かんで印象的だもん。
    若い主人公とベテラン上司の関係性も良かったです。
    人にもおすすめできるヒグマ小説でした。

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著者プロフィール

吉村龍一(よしむら りゅういち)1967年、山形県南陽市出身。高校卒業後自衛隊に入隊し、陸上自衛隊施設科隊員として勤務。除隊後、近畿大学豊岡短期大学卒業。2011年、「焔火」にて、第6回小説現代長編新人賞を受賞してデビュー。単行本として刊行された。2013年、第2作目『光る牙』を刊行、同作は第16回大藪春彦賞候補作となる。そのほかの著書に『旅のおわりは』(集英社文庫)がある。

「2017年 『隠された牙 森林保護官 樋口孝也の事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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