天才ハッカー安部響子と五分間の相棒 (集英社文庫) [Kindle]

著者 : 一田和樹

• 集英社 (2015年1月25日発売)

感想・レビュー・書評

[aconnieoさんの感想 · 2017年2月25日]

サイバーミステリーのジャンルをはじめて知った。
最近のサイバー犯罪の事例も出て来て、少し勉強になりつつ、スピーディな展開に引き込まれた。
活字ならではの展開もあったけど、工夫次第では映画やドラマにもできそう。

[ながなっつさんの感想 · 2023年7月16日]

「五十音順の作者を読む」第2冊目「い」。

天才ハッカーでありながら対面では5分しか人と話せない女性・安部響子と、そのハッカーの一員となった会社員で主人公の高野肇。
この2人を中心としたハッキングと淡い恋愛の物語です。

ハッカー集団「ラスク」がどうやって企業から賠償を引き出すのか。
また徐々に追い詰めていく警察からどのように逃げるのか。
そして安部と肇の恋はどうなるのか。
現代のネット社会の「裏」を感じられる作品です。

「ハッカーって、具体的に何をしていうの？」と疑問を持っている方におすすめしたい1冊となっています。

著者プロフィール

いちだかずき●小説家及びサイバーセキュリティの専門家、明治大学サイバーセキュリティ研究所客員研究員。I T 企業の経営を経て、2 0 1 1 年にカナダの永住権を取得。同時に小説家としてデビュー。サイバー犯罪をテーマにした小説とネット世論操作に関する著作や評論を多数発表している。『原発サイバートラップ』（集英社）、『天才ハッカー安部響子と五分間の相棒』（集英社）、『フェイクニュース新しい戦略的戦争兵器』（角川新書）、『新しい世界を生きるためのサイバー社会用語集』(原書房)など著作多数

「2022年 『ウクライナ侵攻と情報戦』 で使われていた紹介文から引用しています。」