神々の山嶺 5 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) [Kindle]

  • 集英社
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感想・レビュー・書評

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  • 壮絶で骨太な物語であった。
    この漫画に出会え、読むことができて良かった。
    私は登山を経験したこともなければ、登山をすること自体に疑問を持つような無理解の人間であったが、羽生の生き様、深町の変化には感化されたというか、見せつけられ、安全なところからのわかったような屁理屈が吹き飛んだ。
    まざまざと見せつけられたのだ、山屋というものを。

    圧倒的画力がなせる技、
    気の遠くなるような大自然の山々。
    効果線、トーンで描かれる影、対比の白い箇所はまごうことなく雪に見え眩しさすらあるほど。

    深町が日本に帰国してからの、メディアの報道には腹が立った。何も知らずによくも、と思えたがいつも自分はこちら側だったのかもしれない。
    挑戦する人を笑うのは愚かだ。長く生きても、何も成し遂げてない。

    254ページ。
    まさか。
    衝撃だった。羽生さん…。
    どこまでも羽生は羽生なのだ。
    深町と羽生の奇妙で不思議な絆というとちょっと小綺麗で変かも。因縁で良いのか。

    オデルの言葉を借りれば、人それぞれの役割があり、大自然の中の、羽生と深町の出会いと関わりも役割があったのだろう。

    1巻の始まりからどこへ向かうのか?
    いつになったら山に登るのか?
    迂回してるのか?
    でも読み進めるうちに全てのものが絡み合いながらも収束し、回収された。

    なんって物語なのか。漫画なのか。
    読もうと思ったきっかけは、メイドインアビスの作者がテレビで勧めていて気になったというものだけれど、そのテレビで紹介されていたあのシーンは、その時は、そこまで胸が騒がなかったけれど、漫画を通して読んで深みが増したことで圧倒された。
    読まなくては、わからない。

    傑作でした。

  • 全巻読んだ。名作

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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