アルジャーノンに花束を〔新版〕 [Kindle]

  • 早川書房
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感想・レビュー・書評

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  • 知的障害のチャーリーという30代の男が脳手術を受けて天才になるがしかし…という話。
    自分はチャーリーに自身を重ねることはできなかったが、母の愛に最後まで飢えていた姿、健常者にさせようと幼少期から過剰な期待と裏返しの怒りを向けられ度々パニックに陥いった彼を見て、父に怒られ泣き伏せる5歳の少年が頭に浮かんだ。
    冒頭の著者の序文にある、「思いやりを欠いた人の知能なんて虚しいもの」という言葉。チャーリーの障害を嘲笑う周りの人間だったり、天才になって傲慢になっていくチャーリー自身だったりを指しているのだろうし、何より読者である自分自身に刺さっていた。

  • 本当によかったのかなぁ。あれで。
    幸せだったかなぁ。

  • 全てチャーリィ視点の経過報告として描かれているとこが特徴。

    教養は人と人との間に楔を打ち込む(障壁を築く)可能性がある。

    中学生ぐらいまでは凄い仲がよかったのに、大人になるにつれて知能レベルに差が出始め、(主に学業についてだが)だんだん関わらなくなった友達の事を思い出した。

    何事もバランスが大事。

  • 物語の中で流れる時間は一年にも満たないのですが、その短期間で主人公・チャーリーはいわば生まれてから死ぬ間際までを駆け抜けていきます。知能が高ければ高いほど幸せなのか?結末はチャーリーにとって幸せなのか。非常に考えさせられる作品です!

  • 人を知れる本。

    なにがベストなのかわからないが、人や人生とはなんであろうかと考えさせられる本だった。

  • 演出上みごとな役割を果たしている冒頭の表現方法ですが、その意図どおり読みにくいので、ここを乗り越えられるかどうかが読者側のハードルになります。
    それさえ克服できれば、あとは起承転結のセオリーどおりで、プロットもシンプルで分かりやすいお話であり、主人公の苦悩(と解放といってもいいのでしょうか)が鮮明に描かれていて、心を打つものがあります。

    一人称視点で語られることもあり、どうしても主人公の境遇が強烈なのですが、彼を取り巻く人物たちも、それぞれに苦しんでいるところに着目すると、またひと味違う鑑賞ができると思います。

  • ドラマ化されていたりして、名前だけは知っており興味があったので購入。

    結論として、読んでよかったと感じる。
    愛、障害、家族などなどの普通の人が何年もかけて理解していくようなことをチャーリィは半年ほどで理解し、苦しみもがく様にとても感動した。
    また何年後かに読むと感じ方も変わってくると思うがこのタイミングでこの名著に出会えてよかった。



  • 私に、本の素敵さを教えてくれた作品。


    アルジャーノンの生活、成長を
    アルジャーノンの視点で追体験する事で、

    何が生きている中で大切な事なのか

    何が”本当”なのか

    そんな事を丁寧に暖かく教え直してくれる作品。

  • 素晴らしい体験だった。人生で今これを読むことができて本当に良かったし、一生心に残しておきたい本。

    人間というものが何者なのかが1冊に言語化されている。人生が進んでから、もう一度読み直したいと思う本。きっとまたそのとき感じることは変わるはず。今時点でひとつ自分のために残しておくと、人間社会で生きていく上でどんな人とも「共感」することが大切なのかなと思わされた。

  • 最後の10ページで自然と涙が出ました。

    これから人生の中で多くのことを学んでいったとしても、自分が今まで大切にしてきた「優しさ」は見失わぬように。
    そして、他人の優しさを信じられるように。
    この本に出会って大切なことを再確認しました。

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