ちょっと今から仕事やめてくる (メディアワークス文庫) [Kindle]

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感想 : 71
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感想・レビュー・書評

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  • 日本では何も考えずに大学卒業後就活して会社に勤めてオフィスで働く道が当たり前で、他にも生きていく道はたくさんあることを知ったり考えたりする機会がないのは問題だと思う。毎日嫌だなーと思いながら会社に通う人生は悲しすぎる。
    あと仕事だけじゃなくて、就活のストレスも議論されるべきだと思う。

  • 素晴らしい作品でした。
    設定も面白いが、なによりふたりの会話が繊細で面白い。お互いのことを思いやりあいながら話していることが伝わってくる。
    主人公の心情の変化がすごく大きい作品。それを読者も共感できる速度で変えていくのが技術が高いと思う。こちらが?を浮かべてしまう速度で展開されていくものもあるが、反対に、ゆっくり過ぎて、「おいおい、なんでそうなるんだよ、勘悪すぎだろ!」と思うものもある。その絶妙な加減をついているのがこの作品。事象と心情がみごとにマッチしている。
    ラストシーンが感動的。自分が大切に思っている人のために、仕事をすることがどれ程尊いことかを教えてくれる。「人生は、自分と自分を大切に思ってくれている人のためにある」という言葉を体現したラストになっている。
    読みやすさもこの小説の魅力の1つだ。難しい言葉は欠片も出てこない。小説の1つの魅力である「言葉の美しさ」を捨て、読者に何かを伝えることのみに特化した作品だ。それが大きな魅力になっていることが素敵。

    • agusukuzoneさん
      僕もラストのその言葉が一番印象に残ってます。いい作品ですよね。
      僕もラストのその言葉が一番印象に残ってます。いい作品ですよね。
      2020/08/12
  • 先の展開が読めるのだけど、でもどっぷり浸かりきちんとじわりとした。
    よかったなあって思う。

  • 大事なものを犠牲にして、仕事に打ち込む。そんな時期は忍耐強い自分になるための、人生における大切な一コマかも?しれません。でもそれが限界を超えてしまったら・・・。
    絶望の淵にいた青山と偶然(?)出会った不思議な男性「ヤマモト」。ヤマモトの存在が、やがて青山の人生の舵を大きく変えていきます。明るいだけじゃなくヤマモトに降りかかった大きな悲しみ。それに裏打ちされた適当に思えて・・しかしなかなか深いアドバイス。
    柔らかい文体で一気に夢中になって読めました。
    どうして、ヤマモトは関西弁を使ったのだろうか?
    続編の五十嵐先輩の話を図書館で早速予約しました。
    読むのが楽しみです。
    ところで、あの部長は(くそ)五十嵐先輩の不正?を知っていたのでしょうか?そこらへん、続編でわかるのかな?

  • すごく読みやすくて一気読みしてしまった。
    なんだか少し勇気をもらえる本だった。
    そんなになんでも完璧にこなさなくていい、自分の好きなように生きればいい、その時楽しければいい。背中を少し押してもらえる気分だった。
    そして、やっぱり親の偉大さ、親への感謝を忘れないこと。改めて大事だね。
    今日も対面授業をさぼれたのはこの本を昨日の夜読んだからかもしれない。
    すごくほっこりするかわいらしい本だった。人生に生き悩んでるときにまた読んでみようかな。

  • めちゃくちゃほっこりできる素敵な物語でした!

    自分を犠牲にして頑張ってる人が多すぎる気がするなぁ。

  • 読んでると途中めっちゃ辛くなったりするけど読み終わりスッキリ。また読みたい

  • 私も職場の環境が悪くて仕事に行きたくない時期があり、「車や電車に轢かれたら…」と思ってしまったことがありました。
    その時は母が身体を壊す前に辞めていいんだよ、と言ってくれたことで心が楽になりました。

    主人公の青山にはヤマモトがいてくれて、自分の見失っていたものを思い出すことができたように、この社会でも同じような思いをしながら毎日過ごしている人がたくさんいるはずなので、多くの人にこの本を読んでもらえたらよいのではと思いました。

著者プロフィール

大阪府吹田市出身。『ちょっと今から仕事やめてくる』で第21回電撃小説大賞“メディアワークス文庫賞”を受賞しデビュー。本作は70万部突破のベストセラーとなり、映画化。爽やかでけれんみのない文章で、読む者を元気にする。主な著書に「ヒーローズ(株)!!!」シリーズ、『ちょっと今から人生かえてくる』『星の降る家のローレン 僕を見つける旅にでる』がある。

「2021年 『文庫 真夜中のメンター 死を忘れるなかれ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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