辺境の老騎士 I [Kindle]

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  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 登場人物に感情移入できるかが、私にとって良い小説の大きな要素です。荒唐無稽になりがちな設定を置きつつ、心情の動きを生き生きと描く作者に脱帽です。

    「老境に差し掛かり色々なものを大事にしつつ、気持ちを後世に伝えていきたい。」そんな小説です。無骨で愛らしい人柄と濃すぎない出会いも好印象です。

  • 魔獣から国を守る辺境のテルシア家。
    多くを失った戦を経て、テルシア家は大領主の傘下に入ることになる。
    長年、テレシア家に仕えた老騎士は、主家に引退を願い出、財産を返上して旅に出た。
    老いて体は衰えた、この世を去るその前に、珍しい風景と食べ物を味わい、気ままに旅をしようと。
    しかし、何故か彼を付け狙う者が現れて。

    秋山さんでは無いけれど、老いても剣客はなかなか平穏な日々は送れないんだなあ。
    老いた馬と老騎士がふらりと訪れた場所で、美味しそうに食事をするシーンが印象的。
    バルドは人民に剣を捧げた伝説の騎士で、老いて衰えたと言いつつも、なかなかしぶとくて、何かの意思を感じる。
    だんだんと明かされるバルドと主家の関係がほんわかとするけれど。
    執拗にバルドを狙う彼らが、憎たらしいー!

  • 異世界で騎士のオレ様がおれつえーする話
    ではあるが
    いわゆる「なろう作品」でありながら
    転生もしないし美少女ヒロインに囲まれたりもしない
    普通のお話
    こんなまともな話が「なろう」にもあったのね
    たんに時代劇調の良い話ではなく
    日本文化の思いつく格好良い旅の老騎士が無双するという
    題材の目新しさも良いところ

  • グルメ4:バトル3:人間ドラマ3ぐらいの割合で老騎士の旅路を綴った作品。

    下記理由から★3にしている。
    ・読み終わった後に心に残らない
    ・戦闘の描写が物足りない
    ・途中で差しこまれたラブロマンスがしっくりこない

    一番最初の項目については、感じ方は人それぞれ。
    騎馬&騎士の戦闘はどうしてもアルスラーン戦記と比較してしまうため、描写や迫力で見劣りしてしまう。
    ラブロマンスについては、"一夜の恋"というシチュエーションに惹かれるかどうか。

    つまり後者2点が気にならない人なら楽しめるだろう。グルメパートなど夜に読むとデブの遺伝子がざわめきだすほど美味そうだ。満腹時に読むことを薦める。

  • 最初の気ままな一人旅の雰囲気から、
    ちょっとずつ仲間が増えていくが、
    毎話おいしそうな食べ物の描写を一つ交えつつ、
    一話ずつ、
    ドラマチックな
    程よいエピソードが読めて楽しかった。
    アニメで見たいようなストーリーな気がする。
    主人公が老騎士というのもあるが、
    年配の大人が見ても楽しいアニメになると思う。
    漫画家しているようなので、
    そのうちそちらも読みたい。

  • 国に仕えていた騎士が辺境を旅するというお話。

  • 以前に「なろう」で読んでいたけれど,じっくり読みたくなり購入.

  • 愛馬と最後の旅に出る主人公をはじめ、登場人物のキャラがいいです。
    中世や騎士、冒険譚が好きなので、楽しくすいすい読めました。

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著者プロフィール

岡山県倉敷市生まれ。2011年から『小説家になろう』に投稿を開始。以後、同サイト上で創作活動を続ける。代表作に『辺境の老騎士』(エンターブレイン刊)

「2019年 『迷宮の王 3 神と獣と人と』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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