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感想・レビュー・書評
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上巻はまだ無名で臨床医としての評判はさっぱりの無愛想な村田蔵六が大阪の適塾・長崎(ここで意図せず既婚者であったシーボルトの混血娘イネとあう)・宇和島・江戸(女囚の解剖)・山口(ここで桂小五郎に引きたてられる)で雌伏というか着々とオランダ語そして英語を習得していく様子。妻子ある身でありながらトンボとりのような風来坊ぶり、一夜限りのイネとのリアルか架空かW不倫くらいの箇所しか上巻では盛り上がりはない印象。余談ながら司馬遼太郎節は健在で逆にくどく感じてしまう
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なんと酒精の強い作品であろうか。
量のことを言っているのではない。「竜馬がゆく」では樽単位で酒が登場するのに対して本作品では「毎晩二合」、しかもつまみは決まって「トフ」である。量によってではなくその静寂によって酔わせられるとでも言えば伝わるであろうか、そのあたりのことを形容して言っているのである。
この作品を手にしたのはプッチーニによる歌劇「蝶々夫人」をじっくりと味わったことからという自分では想像もつかないきっかけからであった。歌劇中引用される数々の日本由来の旋律について解説してもらう中、大村益次郎なる名前がぽんと出てきた。「世に棲む日日」でも「翔ぶが如く」でも常に脇役過ぎて印象に残らない名前であったのであるが、この作品こそが彼に主眼をおいて綴られているものなのだということに気づくまでしばらくかかった。その様子はこの上巻が買いだめの「近々読む山」に埋まってしまっていた事実からもみてとれる。
蔵六とイネの下りに目を走らすとき、当の二人が想像だにしなかった関連性の糸を紡ぐようにMadame Butterflyを糸車がわりにかけてみると、そこにはまた自分の想像だにしなかった発想が産まれてくるのだろうか。他愛のない思いつきではあるけれど、今度試してみることとしよう。 -
技術とは何か、が色んな人の人生を通して書かれてる
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勉強のモチベーション上がるなぁ