唯識とはなにか 唯識三十頌を読む (角川ソフィア文庫) [Kindle]

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  • 『唯識三十頌』という唯識仏教の書物を解説した本です。唯識論とは文字通り、唯(ただ)認識がある論です。この本を読んだ僕なりの理解ですが、自分を取り巻く世界は自身の認識作用が生み出した仮初めの存在とのことです。その認識のメカニズムは8つの階層で形成されており、最も深い第八阿頼耶識があらゆる認識の根源としています。一般的に言われる「心」は第六意識と呼ばれ、その間には第七末那識があります。残り上部5つが前五識と言われるいわゆる五感です。本の内容は専門用語が多く難解で、あまり多くは理解できませんでしたが、西洋哲学とはかなり異なる発想で面白かったです。

  • すべては心のあらわで客観的世界は存在しない!!!
    心の奥底には触れ得ない永遠の情報のすべてが詰まっている。

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著者プロフィール

興福寺寺務老院。1947年生まれ。奈良市出身。立命館大学哲学科(心理学専攻)卒業後、興福寺に入寺。執事や副住職を務め、89年、興福寺貫首に就任。中金堂の再建などに尽力した。また唯識仏教や仏教文化論に関わる執筆や講演活動を長年行っている。2019年に貫主を退き現職に就任。著書に『貞慶「愚迷発心集」を読む』『唯識入門』(以上、春秋社)、『旅の途中』(日本経済新聞出版社)、『合掌のカタチ』(平凡社)など多数。

「2022年 『NHK宗教の時間 唯識 (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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