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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (179ページ)
感想・レビュー・書評
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会話が小気味よい。
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オムニバス形式の短編集。中央線界隈の市井の人々のエピソードが主人公達の話と平行して綴られる。
読みやすく、それぞれの話も、あるあるなようでひねりがきいていたり、メインストーリーとなる主人公と先輩の話もいい読後感を与える。
しかし、もうちょっと書ける気がする。どれも話のもっていき方が優等生的だ。この人はもっとエグい感情や血の引くような冷たさを書ける気がするのだが「こんなもんでええやろ」「これぐらいがみんな喜ぶだろ」というセーフティを掛けている印象がある。読みやすくはあったがそれだけだった。もっと変態性をさらけ出してよ恐山。